H26保育所一斉入所結果分析、19回目はリクエストにお応えして西成区を取り上げます。
各保育所毎の新入所者数・入所者平均点・入所基準点を取り上げ、H25とH26を比較した上で分析検討を行ってみます。
(入所者平均点・入所基準点の計算方法はこちらに記載しています。)

※各区の分析を順次行っていますが、「○○区の状況を早めに知りたい」「○○保育所についてもっと突っ込んだ分析を」などのリクエストがありましたら、コメント欄やお問い合わせからお寄せ下さい。

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【H26】大阪市子育て支援施設データ&マップ(非公式)より(モバイルアクセスを改善しました!)

保育所名H26入所者数H26入所者平均H26入所基準点H25入所者数H25入所者平均H25入所基準点
北津守保育所20167.011517160.8125
山王保育所11154.612519163.9125
千本保育所30185.8155
橘保育所12150.512519181.8135
天下茶屋保育所26177.112523165.9125
長橋第5保育所H26より休止中10161.5095
長橋第2保育所22166.4145
松通東保育所32171.113521167.4135
松通保育所9166.65515171.5145
松之宮保育所19169.213535175.5155
南津守保育所23166.812513155.5125
ひかり学園36184.415522160.5125
聖化保育園32182.415549182.2155
玉出西保育園39166.512538156.3085
玉出東保育園39173.415524185.5155
花園和敬学園12134.75547158.7125
わかくさ保育園13164.713513137.0085
どんぐり保育園16143.612517171.4145

多くの区と同様に、西成区も就学前児童数が減少しています。
平成26年4月1日現在で3,398人と前年から82人も減少しています。

就学前児童数の減少率と比較して、新規入所申込数の減少率は極めて急です。
前年から51人減少して453人となりました。
減少率が10%を超えたのは西成区のみです。
西成区の大きな特徴は就学前児童数における保育所在籍率の高さです。
53.0%は市内で最も高い割合です。

入所倍率も1.09倍と下から2番目の低さです(最も低いのは平野区の1.07倍)。
入所保留児童は発生している(限られた地域でしょう)ものの、十分な数の保育所が整備されていると考えられます。
こうした理由からか、長橋第5保育所は休止されました。

入所基準点も低い保育所が目立ちます。
ひかり学園・聖化保育園・玉出東保育園が155点と最も高く、他の保育所は155点未満です。
(なお、点数帯が空白となっていた長橋第2保育所も入所倍率が1.67倍と高く、同様の点数だと推測されます。)
入所者平均点は上記の前2保育所が180点を超えていますが、他は180点未満です。

一般的に入所倍率が高い1-2歳児であっても、西成区では登園可能ないずれかの保育所へは入所できる確率が高いでしょう。
なお、入所倍率は0歳児が0.85倍、1歳児が1.02倍、2歳児が1.18倍でした。

西成区で注目すべきなのは、東隣の阿倍野区との際だった違いです。
特に阿倍野区北部は入所基準点が195点を超える保育所が殆どです(詳細はこちら)。
一方、阿倍野区に近い西成区東部(南海本線より東)にある山王保育所・天下茶屋保育所は基準点125点、平均点が154.6 / 177.1点と大きな違いがあります。

阿倍野区北部は大阪市内で保育所へ入所するのが最も困難な地域の一つです。
申込み前の段階で明らかに点数が足りない方も少なくないでしょう。
であれば、是非とも先に挙げた2保育所を検討してはいかがでしょうか。
まずは保育所へ電話をし、見学するのをお勧めします。