保育園児を巻き込む交通事故が相次いでいます。

千葉県市原市では公園で砂遊びを楽しむ保育園児に、車が突っ込みました。園児は無傷でしたが、庇った保育士が重傷です。

15日午前10時25分ごろ、千葉県市原市五井中央西2丁目の公園で、「車が突っ込んだ」と通行人から119番通報があった。県警によると、乗用車がフェンスをなぎ倒し、近くの保育園児らが遊んでいた砂場に突っ込んだという。引率していた30代の女性保育士が、2歳の女児をかばって右足首の骨を折るけがをした。園児にけがはなかった。

市原署は、乗用車を運転していた同市五井の自称無職、泉水卓容疑者(65)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。署が詳しい経緯を調べている。

逮捕容疑は15日午前10時25分ごろ、公園の駐車場で車を発進させる際、道路を挟んで向かい側にある公園に突っ込み、園内の砂場にいた保育士にけがを負わせたというもの。保育士は突き飛ばすようにして園児の被害を防いだという。

現場はJR五井駅から北に約200メートルの飲食店などが立ち並ぶ一角。

https://www.asahi.com/articles/ASM5H4QFNM5HUDCB00D.html

 15日午前10時25分ごろ、千葉県市原市五井中央西の公園の砂場で遊んでいた保育園児らの近くに乗用車が突っ込み、かばおうとした30代くらいの女性保育士が右足を骨折する重傷を負った。市原署によると、園児らにけがはないという。

同署は自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで、乗用車を運転していた同市五井の自称無職、泉水卓(たかし)容疑者(65)を現行犯逮捕した。調べに対し、泉水容疑者は容疑を認め、「アクセルを踏んだ覚えはない。突然、車が急発進した」と話しているという。

同署によると、道路を挟んで公園の向かい側にあるコインパーキングから発進した泉水容疑者の車が、公園のフェンスを突き破って突っ込んだとみられる。砂場では2歳の園児5人と保育士2人が砂遊びをしていた。

近くに住む主婦の女性(80)は「『バッバーン』という音が聞こえたので表に出たら、公園に車が乗り上げ、保育園の先生が子供たちをかばっていた。園児たちはびっくりした様子だったが、泣いてはいなかった。公園の中で事故が起きるなんてショックだ」と話した。女性によると、コインパーキングの出口は傾斜になっていて車が前に飛び出しやすく、数年前にも同じような事故があったという。

https://www.sankei.com/affairs/news/190515/afr1905150015-n1.html

事故が起きたのは、千葉県市原市五井中央西2丁目にある「梨の木公園」です。

公園北(左手)にある「ナビパーク五井第2(駐車場)」から発進した車が路上で停まらず、そのまま右手にある公園へ侵入し、砂場内で止まりました。

写真を見て分かる通り、車はちょうど砂場に覆い被さる様な形で止まりました。

当時、近所の保育所に通う2歳児5人と保育士2人が砂遊びをしていました。

車が接近する姿に気づき、慌てて園児を庇ったのでしょう。園児は無傷で済みましたが、保育士1名が足の骨を折る重傷を負いました。

仮に保育士が気づかなかったらどうなっていたでしょうか。車が砂場で遊ぶ園児に衝突し、車輪の下に巻き込んだと思うとゾッとします。

近所の女性が指摘している通り、コインパーキングの出口は傾斜があり、車が飛び出しやすくなっています。

公園と道路には約20センチほどの段差があります。また歩道はチェーンを張ったポールで囲まれています。これを乗り越えるには、相当の速度が出ていたでしょう。

ただ、こうした構造が車の速度を和らげ、保育士が園児を庇う事ができました。

早い回復を祈ります。