全国各地の保育施設で虐待が相次いでいます。

今度は英語による英才教育を掲げる、北九州市小倉北区の認可外保育施設で起きました。

https://www.youtube.com/watch?v=jhScQz2_JRg

 北九州市小倉北区の認可外保育施設に勤める40代のカナダ人の男性講師が、施設に通う当時2歳の男児への暴力行為に及んでいたことが14日、分かった。元職員が告発のため、暴行の様子を撮影した動画を会員制交流サイト(SNS)に投稿し発覚。

市は同日、施設に対して国の通知に基づく特別立ち入り調査を実施し、口頭指導した。市によると、施設側は事実関係を認めているという。

施設は1歳半から6歳までの未就学児が通い、英語を母語とする講師による英会話の「英才教育」をうたう。投稿された動画は、講師が男児の背中を強くたたき、英語で怒鳴る様子が撮影されていた。

施設によると、この英会話講師は常勤で約5年前から勤務。施設は14日から出勤停止とした。

投稿した元職員は講師として勤めていた米国人男性。子どもの口に本を突っ込む様子を見て驚き、他にも複数の幼児への暴力行為が日常的にあったため2~3月ごろ、ひそかに撮影したと説明している。

西日本新聞は、3月18日の日付が入った投稿の元になった動画や、別の日に撮影された動画を入手。講師が幼児の手を乱暴につかみ上げたり、幼児の背後から洋服をつかんで強く引っ張ったりする様子が写っていた。泣きじゃくる幼児をなだめようと駆け寄る女性職員の姿もあった。

市によると、4月に市民から電話で通報があり調査したが、施設側は「不適切な対応はない」と否定していた。今月13日、再び市民から「動画が上げられている」と市に連絡があり、暴力行為が判明した。(以下省略)

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/510143/

暴行問題が発生したのは、「リトルジェムス北九州校」です。昨日の午後にお詫び文が掲載されました。

この度、一部マスコミにおいて報道されております、当園の外国人講師により生徒に対して不適切な指導がなされていた件(以下「本件」といいます)につきまして、被害生徒及び保護者様に対し、深くお詫び申し上げます。
また、その他在籍生徒及び保護者の皆様におかれましても、ご迷惑とご心配をおかけしておりますこと、重ねてお詫び申し上げます。
今後は、被害生徒及び被害生徒の保護者様に対して誠意ある対応を行うと共に、その他の在籍生徒及び保護者様に対しても、生徒が安心して園の生活を行えるよう、信頼回復に努めてまいる所存です。(以下省略)

Facebookは非公開中です。

西日本新聞の記事に掲載された暴行画像(動画は重くて見れないですね)と同施設のウェブサイトに掲載されている画像を比べると、共に緑色に縁取られた円形物(時計?)があります。

壁や絨毯の色も同じです。

【西日本新聞】

【リトルジェムス北九州校】

北九州市は一度は調査したものの、施設は暴行等を否定しました。

しかし、動画を見た市民から苦情が寄せられました。苦情によって北九州市が暴行行為を把握したという事は、初回の調査時には暴行動画を見ていなかったのかもしれません。

その後、北九州市は特別立入調査を行いました。調査結果は数日中に掲載されるでしょう。

元講師がFacebookアカウントで告発

告発したのは元講師です。自身のFacebookアカウント(ABCDee Teacher)に動画を掲載しています。

動画では寝転がっている男児が、座っている男児の服を執拗に引っ張っていました。「いたいよう(引っ張られた児童かは不明)」と話す音声が収録されていました。

外国人講師は20秒ほど我慢していました。しかし遂に我慢できず、服を引っ張っていた幼児を左手で叩き、両手で無理矢理座らせていました。

座らされた児童は大声で泣き出しました。

暴行されたのは2歳男児、その他の児童も2~3歳児でしょう。Cクラスの授業光景ではないでしょか。

この動画だけだと「授業の邪魔をする男児を制止した、やむを得ない」と感じる方もいるかもしれません。

しかしながら深刻なのは、この動画が撮影された背景です。

撮影したのは元講師です。目の前で何度も暴行が行われ、証拠を保存しようとした撮影したのでしょう。

暴行はこの1回に留まらず、何度も何度も行われていたと考えるのが自然です。

ただ、できれば撮影するのではなく、講師による暴行を止めて欲しかったです。

充実したカリキュラム、再発防止を

リトルジェムス北九州校は校舎内では英語のみで会話を行うとしつつ、日本や世界の伝統行事を楽しんだり、屋外での体育活動にも力を入れている認可外保育施設です。

https://www.youtube.com/watch?v=zokq6LSpr_Q

・校内の会話は英語オンリー!楽しみながら英語力が身につく
・日本&世界の伝統行事など、楽しいイベントがいっぱい
・少人数制だからしっかりケア。マナーやルールも身につきます
・イキイキと体を動かす健やかな体づくりを実践​専門の講師による人気のおけいこを組み込んだカリキュラム
・東京・大阪・京都に提携校。最先端の英語教育を提供

https://www.lgis-k.com/blank-13より引用

単なる英会話教室ではない、非常に充実した教育活動を行っている施設だと感じました。

それだけに、今回の暴行事件は非常に残念です。

北九州市内では英語教育を強調する認可外保育施設は非常に限られています。

再発防止に努め、園児と大人が笑顔で過ごせる施設になるのを期待したいです。