大阪府のスマホ持込
大阪府内(大阪市・堺市を除く)の公立小中学校は、平成31年4月から携帯電話やスマートフォンの持ち込みを一部解禁する事が可能となりました。
ただ、厳格なルールや方針(ガイドライン)が定められています。
小中校スマホ「校内は電源オフ」追加 大阪府教委ガイドライン
大阪府内の公立小中学校で4月から携帯電話やスマートフォン(スマホ)の持ち込みを認める大阪府教委は27日、既に公表しているガイドライン(指針)の素案を修正し、「校内では電源を切ること」などを追加して教育委員会議に報告した。指針を参考に、各市町村教委や学校が取り扱いのルールや方針を2019年度中に定めることを求めた。
府教委は携帯への依存を懸念して小中学校への持ち込みを原則禁止としていたが、登下校時の防災・防犯を目的に、携帯の持ち込みを認める方針に転換。今年2月に「校内ではかばんにしまい、指示があるとき以外は出さない」などと持ち込みのルールを定めた素案を公表し、市町村教委や校長、保護者、弁護士らの意見を聞いていた。修正した指針では「登下校中の安全・安心のため」と強調し、「校内では電源を切ること」を追加した。登下校中もかばんの中に入れて、緊急時以外は使わないこととしたが、緊急地震速報などが受信できなくなるため、電源を切るかどうかについては明記しなかった。
素案公表後、府教委には賛否両論の意見が寄せられた。市町村教委からは、既に生徒や地域団体と持ち込み禁止ルールを策定しており、「持ち込みを許可しなくてもよいのか」などの質問もあった。ルールや方針は各教委や学校現場が決めることを説明したという。
携帯を持ち込む場合、子どもにルールを守らせるため保護者から学校に提出してもらう同意確認書のひな型も新たに示した。
これにより、各学校へ自由に持ち込めるわけではありません。ガイドラインを参考にして各学校や教育委員会がルール等を定め、これに従う形で持ち込む事になります。
ガイドラインは、大阪府教委ウェブサイトに掲載されています。
小中学校における携帯電話の取扱いに関するガイドライン
・登下校中の安全・安心のために、携帯電話の所持を「一部解除」します。
・保護者には、子どもに携帯電話を持たせるかどうかの判断、またその管理について責任があります。
・学校は、情報機器との向き合い方の指導を、積極的に行います。http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/35680/00000000/keitaiguideline.pdf
細やかなルールや注意書き、同意書、指導例が掲載されています。これを児童・生徒・保護者に周知し、かつ学校で適切な指導を行うのは決して容易ではないと感じました。
そもそも私自身は、小中学校への登下校時における防災・防犯対策としての携帯電話やスマホの利用に否定的です。
大規模災害が生じた場合、携帯電話やスマホは非常に繋がりにくくなります。
大阪北部地震が発生した際は、5分後には携帯電話が殆ど繋がらなくなっていました(私はそれまでに必要な連絡を済ませました)。
データ通信機能(メール・ツイッター・LINE電話等)は利用できていましたが、そうした機能の利用を災害発生直後の小中学生に求めるのは難しいと感じます。
また、犯罪に巻き込まれそうになった時は、電話等で助けを求めるよりも、近隣の商店や住民等に助けを求めた方が安全確実でしょう。
ただ、こうした考え方は小中学校が比較的近くにあり、市街地が連なっている大阪市内特有かもしれません。携帯電話やスマホが防災・防犯対策に大いに資する地域や局面もあるでしょう。
先にも記した通り、ガイドラインが対象としているのは「大阪府内(大阪市・堺市を除く)の公立小中学校」です。大阪市立・堺市立小中学校は対象外です。
子供用スマホはiPhone+格安SIM
とは言え、我が家ではプライベートで外出する際には子供にスマホを持たせています。通話や位置確認に大活躍しています。
持たせているのは、親が機種変更するまで使っていたスマホ(ドコモ版のiPhone)です。また、いわゆる「格安SIM(データ通信+SMS機能)」を利用しています。
この組み合わせで、容易に音声通話やビデオ通話・所在確認ができます。
※我が家はiOSユーザーなので、Androidは分かりません!
通話機能はiOSで利用出来る「Facetime」を用いています。音声通話SIMでなくとも、問題なく会話ができます。ビデオ通話もできるので、周囲の状況を簡単に把握できます。
なお、ドコモ版のiPhoneは殆どの格安SIMで利用出来ます。au版やSoftBank版をご利用の方は注意して下さい。
また、iPhoneには「iPhoneを探す」という機能が標準搭載されています。
iPhoneを探す
探したいiPhoneがどこにあるかが地図上に表示されます。子供の居場所も一目瞭然です。
なお、この機能の存在は本人に伝えていません。持ち歩かなくなったら面倒だからです。
本体代は無料、維持費は月額数百円
気になるのは初期費用と維持費です。
スマホの本体代金は無料です。親が使わなくなったスマホを再利用しているからです。比較的新しい中古スマホをAmazon等で購入すると、概ね2万円~3万円程度でしょうか。
SIMの維持費(月額利用料)は、用いているSIMの種類や会社で異なります。我が家は1枚600円程度で利用しています。
初期費用・維持費・破損する可能性を考え、キャリア契約した新品スマホを持たせる計画は当初からありませんでした。通信料は極力節約しています。
首都圏の私立では、入学説明会の時点で、むしろスマホを持たせて下さいと言われるそうです。
私立や国立は遠方から通う子供が多く、東日本大震災の時に、親との連絡を取り合えなかったり、学校の電話がパンクした経験によるものだそうです。
有事の直後に子供が扱えなくても、まずは親が一方的に何らかの連絡を入れる事は大変有用かと思います。
一律に禁止する方が、ルールを破ろうとしてくるので、認めつつ、上手な使い方をルール化する方が、健全な運営にも繋がるのではないかなと思います。