(小学校の児童募集を示す資料)

事件の発端たる小学校建設問題が発覚したのは、もう6年も前になります。森友学園の籠池理事長と妻の実刑が確定し、近く収監されます。

森友学園 籠池理事長と妻の実刑確定へ 補助金詐欺などの罪

森友学園の籠池理事長と妻が国などの補助金をだまし取った罪に問われた裁判で、最高裁判所は12日までに上告を退ける決定をし、理事長と妻をともに実刑とした2審の判決が確定することになりました。

森友学園の理事長、籠池泰典被告(69)と妻の籠池諄子被告(66)は、小学校の建設工事や幼稚園の運営をめぐり、国や大阪府、それに大阪市の補助金、あわせて1億7000万円余りをだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われました。

籠池理事長は一部の不正を認めたほかは無罪を主張し、諄子被告は全面的に無罪を主張しましたが、2審の大阪高等裁判所は籠池理事長について「小学校の設計業者に対して補助金を『国から多めにもらって建築費に充てよう』などと発言しており、みずからの判断で虚偽の申請をしていた」などと指摘して、1審に続いて懲役5年の実刑判決を言い渡しました。

一方、諄子被告について1審は一部を無罪として執行猶予のついた有罪判決を言い渡していましたが、2審は「学園は家族経営で、書類の内容などから理事長が水増し請求を行っている認識はあった」などと判断し、懲役2年6か月の実刑としました。

2人は判決を不服として上告していましたが、最高裁判所第1小法廷の深山卓也 裁判長は12日までに退ける決定をし、ともに実刑とした2審の判決が確定することになりました。
2人は今後、刑務所に収容されることになります。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230112/2000069842.html

事件に関わった場所は、現在どうなっているのでしょうか。塚本幼稚園は廃園となり、建物は取り壊されました。跡地はマンション敷地となっています。

休園した塚本幼稚園(淀川区)が解体中

高等森友学園保育園も廃園となり、跡地は住宅敷地となりました。

開校直前だった「瑞穂の國 記念小學院(小学校)」は雨晒しのままです。敷地内は草が生い茂り、少しずつ自然に還っています。

また、連日報道陣が押しかけた豊中市の自宅も取り壊され、現在は第三者が新しい戸建て住宅に居住しています。

事件から月日が流れ、大阪市内でも話題になる事が無くなりました。ただ、土地の値付け・認可手続・公文書改竄・近財職員の自殺等、全てが明らかになったとは感じていません。

このまま風化されて埋没するのか、それとも何か新しい情報等が発掘されるのか、忘れる事なく見守っていくつもりです。