大阪市民から寄せられた様々な要望が掲載されているのが「市民の声」です。今回は「不妊治療と保育時間」です。

不妊治療と保育について

 保育園では、不妊治療というものを理解出来ていない。

 現在、短時間保育で子供を預けています。仕事が休みの日には家で見ています。子供をもう一人欲しい為に、不妊治療に通っています。(第一子は、不妊治療で出来ました。)仕事が終わってから病院に行くので、前もって保育園に2時間程お迎えが遅れる事を伝えています。この間調査の人が来て、短時間保育なので、私に注意をしていたみたいです。保育園の人は分かりましたと言われて、私にその旨を伝えられました。

 保育園が無い日には、家で子供を見てくださいとの約束をこちらは守っているのに、仕事が終わって私は病院にも行けないのでしょうか?不妊治療は、生理が終わってから内診、注射等が頻繁にあり、週に数回行かないといけない日があります。ましてデリケートな患者さんが来るので、子供を連れて行くことは出来ない、特殊な病院です。

 子供の教育の無償化と話しを進めていますが、それよりも子供が出来るように努力している人の力にはなれないのでしょうか。矛盾していると思います。国が少子化問題を重視しているのに、保育園に行くママが子供を望んでいる時には、妊活がしやすいように考えて頂きたいです。

http://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000443441.html

お世話になっている保育所でも、不妊治療を経て妊娠・出産した話を耳にします。同じ年代の子供がいるという共通点があるので、クラス懇談会や雑談の場等で話しやすそうです。

不妊治療は時間・体力・金銭を必要とし、更に結果が伴うか分からないという点において、本当に大変な治療です。場所や治療方法が特殊なので、子供を連れて行くのは非常に難しいでしょう。

ただ、残念ながら、市民の声を送られた方の行動はNGです。保育園(特に子育て中の保育士)は不妊治療を十分に理解しているでしょう。

論点はそこではありません。「短時間保育」だからです。保育時間を超えて利用する行為は咎められても仕方ありません。

反対に「保育園が無い日には、家で子供を見てください」という部分は検討する余地があるでしょう。

以前にご紹介した「親の仕事が休みの日(平日や土曜日)に、子どもを保育園に預けられるようにしてほしい」という要望を紹介したところ、多くの事例を教えて頂きました。

「親の仕事が休みの日の保育」へのコメントをご紹介します

親が仕事を休む日は自宅保育、16時までなら保育可能、出勤日と同じ様に保育可能、通院なら保育可能等、保育施設によって様々なパターンが存在するそうです。

通院によってお迎えが遅れるのではなく、むしろ仕事を休んで通院する日でも保育を行ってもらえる様に保育園と交渉する方が前に進むと感じました。

保育園としても第2子が出生し、兄姉と一緒に登園してくれればさぞ喜ばしく感じるでしょう。話し合いで着地点を見い出せないものでしょうか。