コロナ第5波の収束に従って、様々な興業が大勢の観客を入れて再開されています。年末に掛けて開催されるイベントでも、収容人数の半分~100%まで観客を入れて行われようとしています。
お世話になっている学校や保育所では、毎年11月から12月に掛けて生活発表会が行われています。講堂や体育館に大勢の保護者が集い、子供達がクラス毎に発表を行っています。
学年が上がるにつれて内容が難しくなり、うちの子や馴染みのお友達があれこれと頑張っている姿が感じられます。
しかし、昨年に引き続き、今年も大幅な制約が加えられています。小学校の発表会は中止、保育所は当該学年の保護者(各家庭2名まで)が観劇できる予定です。
「ライブやスポーツイベントでは定員上限まで観客を入れているのに、どうして学校や保育所では出来ないのか?おかしいのではないか?」という意見を頻繁に聞きます。
しかし、学校等が同等の感染予防対策を行うのは不可能です。残念ながらノウハウも予算も設備も人員もありません。
ただ、中には本末転倒な事態も起こっています。運動会の無観客開催、すなわち無観客運動会です。
多くの学校や保育所等では、9月から10月に掛けて運動会が行われました。9月はコロナ第5波の感染者が未だに多い時期であり、この時期に運動会を行うには思い切った判断が必要でした。
こうした中で目を疑ったのは、無観客で行う運動会でした。「無観客運動会」というフレーズは、コロナ禍で初めて聞いた言葉です。
「大阪市民の声」にクレームが殺到しています。当然です。
本日、小学校からプリントが配布されました。児童のみ保護者無し。うちに最終学年が居ます。最後のがんばりを観れません。泣くしかないんでしょうか。
https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000548599.html
小6、小3の子を持つ母です。この度運動会が無観客となりました。
https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000548597.html
運動会がもうすぐありますが、保護者の観覧できないかもしれないとお知らせをいただきました。教育委員会の指針によるものだそうです。
https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000548622.html
運動会を開催する運びになり、関係者には大変感謝しております。同時に、保護者が一切、運動会に参加できない判断に大変悲しんでおります。
https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000548645.html
令和3年度の運動会が緊急事態宣言延長を受け、保護者参観中止の連絡をうけました。小学校の方で10月以降に延期検討もして頂いたようですが、不可能とのこと。
https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000548598.html
この度、新型コロナウィルス拡大の為、緊急事態宣言が、発信され、運動会は開催されるも、保護者の観覧は中止との措置がとられるという誠に残念な前代未聞の事態となってしまいました。
https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000548614.html
運動会がもうすぐありますが、保護者の観覧できないかもしれないとお知らせをいただきました。
https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000548622.html
どうも各校に対し、大阪市教委から観覧者の大幅な制限(無観客を含む)が要請(事実上の指示)されたそうです。担任の先生は「市教委がうるさい」と嘆いていました。
無観客運動会を行う意義はどこのあるのでしょうか。日頃の成果を校内向けに発表するならば、普段の授業で十分です。多くの保護者が観に訪れるからこそ、学校や多くの時間を割いて運動会の準備を行うのでしょう。
学校は「運動会の実施」ありきで考え、それをとりまく利害関係者(=保護者)の意見や考えを軽視したとしか思えません。
運動会の開催と保護者参観は両立できます。多くの学校では家庭毎に参観する人数に上限を設けたり、学年毎に保護者を入れ替えたりして、運動場が密にならない様に配慮しました。
そもそも運動場は非常に広く、そして開放された空間です。体調管理・マスク着用・最低限の会話を周知徹底したら、感染が拡大するリスクは極めて小さかったでしょう。たとえ全国最高水準の感染が発生した大阪市であっても。
お世話になっている学校では、参観できるのを同居家族数人のみに限定して運動会を開催しました。運動場はがらんとしていましたが、子供達の様子を見られて満足しています。子供も「観に来たんだ」と話していました。
残念ながら保育所の運動会は園児のみで行われました。学校と比べて園庭は狭く、しかも保育園児は感染予防が難しいです。小学校以上に保護者参加を敬遠する気持ちが強いのは理解できます。
残念ながらコロナ禍はまだまだ続く見通しです。オミクロン株の広がりも全く予想が付きません。強いて言えば、年末年始で広がるのでは無いかと見ています。
今後も子供を取り巻く様々な活動が制約を受けるのは避けられません。ただ、可能な範囲で実施、そして公開して欲しいと思います。無観客開催は空しいです。