H26保育所入所申込状況分析、リクエストを頂いたので14回目は鶴見区です。
なお、15回目はリクエストで淀川区について分析する予定です(クリスマス前に掲載する予定です)。
分析等に関する追加要望や個別の問い合わせ等がありましたら、コメント欄にご記入頂くか、お問い合わせからメッセージをお送り下さい。

【まとめ】
全体としては昨年とほぼ同じ状況です。
個別には入所倍率が高かった保育所は低くなる傾向が見受けられます。
また、市立榎本幼稚園の民営化案の影響と考えられる現象が発生しています。

H26_nyuusyo_bunseki_tsurumi
H26_nyuusyo_bunseki_tsurumi.pdf
(両方とも同じデータです、見やすい方をご覧下さい。)

【区全体】
申込数・募集数は昨年と同水準です。
0-2歳児の入所倍率が微減する一方、4歳児の入所倍率が倍増しています。
鶴見四丁目につるみ保育園が新設される予定ですが、大きな影響はない様子です。

【地図付き】保育所別入所基準点について(鶴見・城東・東成・中央・西・港区)でも触れた通り、鶴見区内は横堤駅周辺やその東部に基準点が高い保育所が目立ちます。
同駅周辺には市営住宅群があって子育て世帯が多い事と、幼稚園が1園しかなく保育所へのニーズが強いのが理由だと推測されます。
その半面、内環状線沿いは幼稚園も多く、保育所の基準点が相対的に低くなっています。
保育所・幼稚園等の分布は、大阪市子育て支援施設データマップ(非公式)で確認出来ます。

【保育所別】
H25一斉入所で入所倍率が高かった保育所の倍率は低下する一方、近隣にあって高くなかった場合は上昇する保育所もあります。
2倍を超していたのぎく保育園・もろぐち保育園・茨田第1保育所は2倍を割り込みました。
一方、いずみの保育園・横堤みのり保育園・鶴見はとぽっぽ保育園の入所倍率は倍増しています。
昨年の一斉入所の結果を見て第1希望保育所を選択したのでしょう。

3.09倍と最も入所倍率が高いいずみの保育園は2-5歳児の募集が0人、かつ1・2歳児の申込数が激増しています。
すぐ隣にあるにじの木保育園への申込数が減少し、代わりにいずみの保育園へ申し込んだ方が多いのが1つの理由でしょう。
更に大きな理由が考えられます。
同じくすぐ隣に市立榎本幼稚園があるのですが、市立幼稚園民営化計画(案)にて民間移管の対象幼稚園とされており、これを嫌って引き続いていずみの保育園に在籍・登園する児童が多くて欠員補充する必要が無くなり、H25では3歳児4人・4歳児5人だった募集数が0人となったと推測されます。
※なお、同幼稚園の民営化案は議会で否決されています。
横堤みのり保育園・鶴見はとぽっぽ保育園は申込数にが若干増え、それ以上に募集数が減少しているのが効いています。

一方、入所倍率が低下したのぎく保育園、実は申込数は49人→60人へと増加しています。
多くの年齢で募集数が微増しており、結果として入所倍率が若干低下しています。
すぐ隣にある茨田第1保育所の申込数が71人→52人と減少しており、両保育所で迷った方が多いのでしょうか。
実感としては昨年とほぼ同水準でしょう。

入所倍率が大きく低下したのはもろぐち保育園で、3.00倍→1.52倍へと大きく低下しています。
4-5歳児の申込みは0人、0-2歳児の申込みはおおよそ2/3になっています。
特に1歳児は6.25倍→1.56倍と顕著です。
入所倍率の高さが敬遠され、近くに系列園たるよこづつみ保育園が新設されたのも大きな理由でしょう。

新設されるつるみ保育園は5歳児を除いてほぼ申込数が募集数と一致しています。
なかなか集まりにくい3歳児・4歳児が設立初年度から定員いっぱいになるのは多くないケースでしょう。
場所が良く、横堤方面からも登園しやすいのが理由の一つかもしれません。