H26保育所入所申込状況分析、リクエストを頂いたので15回目は淀川区です。
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【まとめ】
昨年より入所が難しい保育所が目立ちます。
特に再開発が盛んな地域の2歳児・3歳児は要注意です。
また、1歳児も市内有数の激戦区のままです。
H26_nyuusyo_bunseki_yodogawa.pdf
(両方とも同じデータです、見やすい方をご覧下さい。)
【区全体】
募集数は622人から673人へと51人増えていますが、これは新設されるふたば未来園(定員60人)によるものです。
一方、申込数が746人から875人へと129人も増えています。
大阪市内では北区の158人増に次ぐ、第2位の増加数です。
年齢別に見ても、全ての年齢で申込数が増加しています。
特に2歳児及び3歳児は各41人も増えています。
どの地域・保育所で増加しているかは、後で考察します。
【保育所別】
では、どの地域・保育所で申込数が増加し、そして入所倍率が上昇しているのでしょうか。
申込数が昨年比10人以上増えた保育所は下記の通りです(括弧内は増加数)。
1.ふたば未来園(+40)
2.ポラリス保育園(+25)
3.塚本保育所(+22)
4.三国保育所(+20)
5.かぐはし保育園(+15)
6.木川第1保育所(+12)
7.明の守保育園(+10)
ふたば未来園は新設保育所です。
特に1歳児クラスは募集数6人に対して申込数が15人もあり、初年度から入所するのは難しい状況となっています。
また、3歳児クラスの申込数が10人と多いのは、近隣の市立新高幼稚園の廃園案(後に議会で否決)の影響もあるでしょう。
ポラリス保育園・三国保育所は再開発真っ直中の宮原・三国地域にあり、他地域から転居してきた世帯の申込みが多いと考えられます。
高層分譲マンションが続々と売約しているとも聞きました。
両園は特に0-3歳児まで申込数が極めて多く、入所するのが極めて困難な保育所の1つとなるでしょう。
来年以降は更にマンションの完成が相次ぎ、入所するのがますます難しくなると考えられます。
木川第1保育所や明の守保育園はこの地域の周縁部にあり、工場等の跡地にマンションが建設されてファミリー層が流入したのが原因でしょう。
塚本保育所・かぐはし保育園も同様に再開発による影響だと推測されます。
ファミリー層の流入を裏付ける数字の1つは、2歳児・3歳児の申込数の増加です。
梅田等に通勤しやすい淀川区へ、小さな子供がいるファミリー層が転居して新たに保育所へ申し込んだのでしょう。
そうでなければ0歳児・1歳児の申込数が更に増えている筈です。
2歳児・3歳児の申込数は昨年から82人増えており、これは市内で最も大きい増加数です。
申込数は昨年とほぼ一緒だったのですが、募集数が急減して入所倍率が7.71倍へと急上昇したのがメリーポピンズ保育園です。
募集数が30人→7人となっており、何かあったのでしょうか。
特に下からの持ち上がりがない、0歳児の募集数が15人→7人となっているのが引っかかります。