H26保育所入所申込状況分析、7回目は阿倍野区です。

H26_nyuusyo_bunseki_abeno
H26_nyuusyo_bunseki_abeno.pdf
(両方とも同じデータです、見やすい方をご覧下さい。)

昨年(平成25年度)と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を10倍としています。

【区全体】
阿倍野区の入所倍率は1.64倍と市内で3番目の高さとなっています。
申込数はH25:448人→H26:500人と52人増える一方、募集数はH25:282人→H26:305人と23人の増加に留まったのが原因です。

年齢別に見ると0・1・3歳児の入所倍率が上昇しています。
募集数はH25と大きな違いはないのですが、応募数が15~30パーセントほど増えています。
ただし、2歳児の入所倍率は3.26→1.77と半減しています。
H25で入所倍率が著しく高かった阪南保育所及び望之門保育所への申込数が激減したのが主な理由です。

【保育所別】
H25の一斉入所において入所するのが市内で最も困難であった保育所の1つが、望之門保育所でした。
入所基準点205点、入所者平均点208.8点、入所倍率10.0倍は異常な高さであり、父母点数が200点かつ兄姉が在籍していても入所できなかった可能性さえ感じられます。
70人が第1希望として申し込むにも関わらず、定員が90人で募集数が7人であっては仕方ありません。
今年は一転、申込数が57人へ減少し、募集数が15人と倍増し、入所倍率が10.0→3.8倍と低下しました(それでも未だ高いですが)。

H25一斉入所で阿倍野区内で2番目に入所倍率が高かった阪南保育所でも、3.76→1.37倍へと大幅に下がっています。
申込数が2/3、募集数がほぼ倍増したためです。

阿倍野区内ではH25で入所倍率が高かった保育所はH26では低下し、逆に相対的に低かった(おおむね2倍以下)保育所の入所倍率が上昇する傾向が見られます。
H25の申込状況を参考にし、入所しやすい保育所を第1希望とした申込が多かったのかもしれません。
「昨年はこの点数で入れたのに、今年はだめだった」「ダメで元々で申込をしたら入所できた」というケースが相当数発生する可能性が考えられます。
著しく上昇したのは阿倍野保育園(1.78→2.68倍)、長楽保育園(0.55→1.24)、マナ乳児保育園(0.29→1.00)、阿さひ保育園(0.69→1.42)です。
年齢別の数字を見ても、H25入所倍率が低い箇所は高く、逆に高かった箇所は低くなる傾向が見受けられます。

阿倍野区内ではH25に保育所を新設する予定でしたが、予定通りに進みませんでした。
改めてH26年度途中に新設する予定があり、昭和駅付近を予定地として公募が行われています(くわしくはこちら)。
入所を保留されてしまったり年度途中での入所を希望される方は、新設保育所に要注目です。

【まとめ】
全体としての入所倍率は微増ですが、年齢別・保育所別の内容は昨年と大きく異なっています。
ご注意下さい。