(これまでの保育所別入所基準点一覧表・地図)
1.東淀川・淀川・西淀川
2.旭・都島・北・福島・此花区

今回は中央部、鶴見・城東・東成・中央・西・港区を取り上げていきます。

基準点・平均点の定義・計算方法は下記の通りです。
また、必要なデータは大阪市HPから得ています。
基準点:保育所毎の新規入所者の上位90%の点数(おおよその入所最低点)が属する点数帯の中心点)
平均点:保育所毎の新規入所者の点数(ある点数帯に所属する児童は全て点数帯の中心点とみなす)の平均点



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【鶴見区】

保育所平均点基準点新入所者数
のぎく保育園196.418522
もろぐち保育園195.518518
茨田第1保育所194.318533
茨田第2保育所193.817529
鶴見はとぽっぽ保育園188.417524
いずみの保育園190.216519
今津保育所177.516525
みつばさ保育園168.115534
俊英舘保育園179.614537
放出保育園174.413537
鶴見学園181.812516
鶴見みどり保育園175.812534
横堤みのり保育園175.012519
俊英舘第2保育園166.112517
茨田東保育所159.212527
鶴見えのもと保育園158.612513
三愛こども園133.51255
鶴見みどり第二保育園171.81519
茨田大宮保育所159.61537
にじの木保育園124.4159

基準点が175-185点と高くなっている保育所は鶴見区役所・横堤駅周辺と茨田浜交差点付近に集中しています。
区の中心部や交通の要所にある保育所が人気を集めているのはここも同じ傾向です。

一方、ここ以外の保育所は駅が近くても基準点が高くないのが特徴です。
地下鉄鶴見緑地・今福鶴見やJR徳庵・放出まで徒歩圏内にある園であっても高くて165点、最頻値は125点です。
少しの距離の違いが基準点に大きな影響を及ぼしています。

なお、一部の園の基準点が15点となっているのは、11点~20点で入所している園児が複数いる為です。
何らかの事情がある為と推測されます。

【城東区】

保育所平均点基準点新入所者数
東中浜保育所197.017533
鴫野保育所193.617532
愛育保育園193.317540
鯰江保育所196.116534
城東ちどり保育園191.516560
すみれ保育園190.716556
ゆりかご保育園190.316521
諏訪保育園189.916578
古市たいよう保育園189.716543
たつのこ保育園194.015520
成育保育園192.215521
つばさ保育園190.415559
関目保育所190.115535
なかよしすみれ保育園184.914518
野江まつのはな保育園182.413529
わんわん保育園181.413527
ゆりかご第二保育園181.313512
今福保育園177.613570
森之宮保育園174.912531
成徳保育園165.812530
くれない保育所165.712549
今福南保育所158.812521
(仮称)こひつじ園#DIV/0!-50

城東区は少し変わった傾向が見受けられます。
基準点が125点とやや低い保育所が4園あります。
他の保育所と比較して利便性が大きく劣っているわけでも無いのに低い理由の一つとして、「川に近い」と言う仮説が考えられます。
4園は寝屋川・第二寝屋川・平野川の目と鼻の先にあります。
「川に近い保育所は大雨の際に心配だから避けよう」という心理が働いているのかもしれません。

この4園以外となると、一般的に西側、つまり大阪市中心部に近い園の基準点が175点と高くなっています。
城東区内は西側になるほど保育所が少なく、少ない園に入所希望が集中している為とも考えられます。
北東部にある園は135-165点とさほど高くなく、比較的入所しやすい傾向にあります。
区内全域を地下鉄・環状線・片町線・京阪本線が走っていて市内中心部に通勤しやすい一方、入所はさほど難しくない区と言えるでしょう。

【東成区】

保育所平均点基準点新入所者数
つみき保育園194.918532
第二明の守たまつ保育園188.817521
大成保育所190.516520
中本保育所183.315518
北中本保育所182.015526
東中本保育所179.315532
今里保育園172.614524
東成山水学園171.413578
東小橋保育所179.012523
小市保育園162.29569
ふかえ保育園(認定こども園)#DIV/0!-50

基準点が高いのは千日前線新深江・今里駅に近い2園です。
一方、区内の端にある保育所の基準点が低いのが気になります。
接している他区(他市)からの受け入れが積極的に行われていないのでしょうか。

【中央区】

保育所平均点基準点新入所者数
南大江保育所199.519535
マザーシップ船場保育園199.419518
ゆめ中央保育園196.219527
あゆみ保育園195.519537
(仮称)蓮美幼児学園もりのみやナーサリー193.717576
蓮美幼児学園まつやまちナーサリー186.917521
大手前保育園191.515510
つばな保育園185.915527
蓮美幼児学園てんまばしナーサリー191.512510

激戦区の一つです。
中央区の特徴の一つは「保育所在籍率20.5%と市内でもっと低い」点です。
就学前児童数5人に対して1人分の保育所しかなく、大規模タワーマンションの建設等で入所希望者が増えると周囲の保育所の基準点は著しく跳ね上がるでしょう。

在籍率の低さは保育所の少なさが主たる原因です。
中央区内にはいわゆる保育所空白地域が存在します。
長堀通以南・谷町筋以東の高津高校周辺と、大川・御堂筋・千日前通・阪神高速環状線に囲まれたエリアです。
保育所入所を考えている方は要注意です。
なお、このエリアには無認可保育施設もあまりありません。

区内の約半数の保育所の基準点は195点となっており、入所するにはフルタイム正社員夫婦というのが事実上の前提となってしまっています。
基準点が低い保育所もありますが多くは受け入れが0-2歳児となっており、3歳以降の保育に不安が残ってしまいます。

そんな中央区内でも比較的入所がしやすく、3歳以降の保育も実施している園もあります。
開園したのが平成24年11月と新しいのが理由でしょう。
ここに限らず、開園直後や開園後数年しか経っていない園は比較的入所しやすい傾向にあります。
新規入所者数が多い・保護者に十分な情報が行き渡らない・兄姉が通園している園を希望するというのが避けられる理由でしょうか。
上記の理由はしばらくすると解消される類の物なので、数年後には周囲の他の園と似た様な基準点になると考えられます。

【西区】

保育所平均点基準点新入所者数
西六保育園205.520534
うつぼほんまち保育園202.819511
新町保育園201.619518
ポプラ保育園200.519516
メリーガーデン保育園199.819514
梅本保育所199.619534
YMCAとさぼり保育園199.419523
ソフィア南堀江保育園198.819515
(仮称)アポロ南堀江保育園195.218578
西保育所194.018527
YMCAあわざ保育園192.61857
鈴の音保育園188.617532
アソカ学園ぴーかーぶー183.01558
波除学園分園ぴよこじま174.612511
波除学園分園なみぴよ173.01258

市内最激戦区の一つ、西区です。
殆どの保育所の基準点は195点、中には205点という保育所もあります。
保育所に入所するには正社員フルタイム夫婦でなければ極めて困難でしょう。
中でも西六保育園は基準点205点・平均点が205.5点となっており、市内で最も入所が難しい保育所だと考えられます。
また、四ツ橋・西大橋駅付近には認可外保育施設が集中しています。

一方、基準点が185点以下の園は受け入れが乳児のみであったり、木津川沿いのエリアの保育所になります。
西区内でどうしても保育所に入所したいのであれば、こうした保育所を検討すべきでしょう。
そうでなければ、認可外保育施設への預け入れを前提に考える必要があります。

中央区の項目でも記したとおり、西区内でも新たに開所した保育所は基準点がやや低くなっています。
今年は185点でしたが、来年以降は周囲の保育所と同様の基準点になると考えられます。
西区に限らず、市内の激戦区では新たな認可保育所の開設が予定されています。
これから入所を希望される方は、新規開設保育所を念頭に考えるのも一計でしょう。
新規開設保育所については近日中にまとめて取り上げる予定です。

【港区】

保育所平均点基準点新入所者数
波除学園196.817530
港乳児保育センター190.316527
安治川保育園191.315526
日輪学園保育所189.215570
磯路保育所186.215530
港保育所183.015544
池島保育園183.513520
田中保育所177.813530
八幡屋保育所173.813529
築港保育園173.31359
善児園168.813540
アソカ学園148.312565

隣の西区とは状況が大いに異なり、基準点はあまり高くありません。
弁天町駅に近いほど基準点が高い傾向がありますが、最も高い園でも175点となっています。
離れるに従って155点→135点へと低下していきます。
また、大部分の保育所が地下鉄駅(中央線)の近くに立地しているのが大きな特徴です。
入所のし易さと交通の利便性のバランスが良い区と言えるでしょう。