H26保育所入所申込状況分析、リクエストを頂いたので13回目は浪速区です。

【まとめ】
広田保育所を除き、昨年から大きな変化はありません。
区北中部の保育所の入所倍率が高いままです。

H26_nyuusyo_bunseki_naniwa
H26_nyuusyo_bunseki_naniwa.pdf
(両方とも同じデータです、見やすい方をご覧下さい。)

【区全体】
申込数は昨年と全く同一ですが、内訳は大きく変わっています。
1歳児の申込数がH25:138人からH26:99人へと激減しています。
0歳児・2歳児・5歳児の申込みが増加しており、1歳児の申込数と相殺して増減なしとなっています。

一方、募集数は62人増加しています。
もとまちさくらさくほいけんが新設される事となり、同園の定員70人分が募集数増加分に相当する形です。
これらより1歳児の入所倍率は1.97→1.06倍へと半減し、ほぼ全ての1歳児が(登園可能かはさておき)区内のいずれかの保育所へ入所できる様になっています。
2歳児・3歳児の入所倍率も大きく下がっています。

【保育所別】
一方、保育所間での入所倍率の違いは大きいままです。
区北中部は入所倍率が高い保育所ばかりですが、南部は低い保育所が目立ちます。

最も高いのは広田保育所の3.05倍です。
申込数が36人から61人へと急増しています。
全年齢で申込数が増えていますが、特に0-2歳児・5歳児が急増しています。
再開発等によってファミリー層が流入したのでしょうか(そう言えばザ・なんばパークスレジデンスの最寄り保育所ですね)。

余談になりますが、この「再開発」というのが曲者です。
区画整理等を行って安全で住みよい街を作り、ファミリー層が流入するのが一般的なケースなのですが、小学校や保育所の整備が考えられていないケースが全国的に目に付くのです。
このところ、しばしば報道されているのは東京都江東区のケースで、1小学校の児童数が1000人を超え、保育所をいくら作っても追いつかない状況だそうです。
大阪でも市内各地で大規模な区画整理事業・再開発事業が行われていますが、その地域にピンポイントで保育所を設置しようとする動きがなかなか見えません。
特に同世代の人口が一気に集う、大規模なタワーマンションは要注意です。

入所倍率が次に高いのは、区北西部にある浪速さくら保育園です。
同じく区北部にある蓮美幼児学園みなとまちナーサリーや小田町保育所も昨年と同様に高くなっています。
保育所の設置密度が低く、かつなんば徒歩・自転車通勤圏なので、保育所に対する需要が強いのだと感じられました。
小田町保育所の1-3歳児の申込数が減少しているのは、このえりあに新設されるもとまちさくらさくほいくえんの影響が考えられます。
同保育所は低年齢児の申込は少なくなく、開所当初から定員いっぱいになると思います(4・5歳児の定員枠が勿体ないですね)。