H26保育所入所申込状況分析、8回目は天王寺区です。

H26_nyuusyo_bunseki_tennoji
H26_nyuusyo_bunseki_tennoji.pdf
(両方とも同じデータです、見やすい方をご覧下さい。)

昨年(平成25年度)と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を10倍としています。

【区全体】
H25の入所倍率は1.93倍と大阪市で最も高かったのですが、今年は1.39倍と落ち着きました。
申込数は344→408人と増えていますが、2つの保育所が新設された事と、既存の保育所での募集数がやや増えた結果、募集数が178→293人と大幅に増加したのが主な原因です。

年齢別で見ると、1-3歳児の入所倍率が劇的に下がっています。
1歳児は2.18→1.57倍、2歳児は14.75→3.22倍、3歳児は2.23→1.34倍となっています。
ただ、新設保育所ではない保育所を第1希望としている方が依然として多く、そうした保育所への入所にはH25と同じ様な高い選考点数が必要だと考えられます。
また、2歳児の3.22倍は大阪市内で2番目に高くなっています(1番は中央区)。
他の投稿でも触れていますが、比較的余裕がある4-5歳児の枠(特に新設保育所)を一時的に1-3歳児に充当できないものでしょうか(教室や保育士配置人数等で難しいでしょうが)。

また、同区は0歳児の入所倍率が市内で最も高いのも特徴の1つです。
昨年より申込数が30人増えて112人となり、入所倍率が1.42倍となりました(市内平均は1.00倍)。
昨年と比べ、すくすく保育園や蓮美幼児学園うえしおナーサリーへの申込数が増加しています。
0歳児は一斉入所時の倍率はやや低くなる(同年齢の児童の内、一斉入所時には半数しか申込要件を有しない為)のですが、1.42倍は著しく高いでしょう。

【保育所別】
入所倍率が高い保育所が目立ちます。
最も高いのは蓮美幼児学園うえしおナーサリーの3.56倍です。
特に0-1歳児の人気が高く、0歳児の入所倍率は3.25倍、1歳児は3.00倍となっています。
系列保育所の蓮美幼児学園たにまちナーサリーの人気も高く、3.00倍は区内で2番目に高い数字です。

味原保育所やすくすく保育園の入所倍率も高くなっています。
両保育所はともに大阪環状線の駅に近く、利便性が高いからでしょうか。
昨年よりも下がってはいますが、まだまだ高い数字です。

H25年度途中に開所したこでまり保育園は、全年齢で満遍なく申込みがされてます。
また、平成26年4月に開所予定の天王寺駅前おおぞら保育園は3-5歳児の申込みがあまり多くありません。
両保育所は共に大阪環状線に近いので、入所倍率が高い保育所へ入所できるか心配な方は重ねてご検討下さい。

【まとめ】
市内で0歳児入所が最も厳しく、2歳児が2番目に厳しいのが天王寺区です。
また、保育所は大阪環状線沿線と地下鉄谷町線沿線に集中しています。
起伏や交通量も激しく、子供を自転車に乗せて遠距離を移動するのは少し難しい感じがしました。
「第2希望以下の保育所を選びにくい」という印象です。
谷町線沿いなら浪速区内の保育所も検討対象となるのですが、環状線方面は妙案が思いつきません。