H29保育所等一斉入所結果分析、少し間が空きましたが地域編です。第5回は北区を取り上げます。なお、北区に関する過去の分析記事は、「検索:北区 分析」からご覧下さい。

北区(特に東部・中部)ではファミリー層の転入が止まりません。梅田や淀屋橋等で働く共働き世帯にとって、北区(他には中央区・西区)は子育てと仕事を両立させやすい場所です。未就学児も毎年4-5%ほど増加しています。

これを受けて、北区では多くの保育所等が新設されています。平成28年度中~平成29年4月に掛けて、愛のめぐみ保育園中崎町かいせい保育園茶屋中津保育園ぴっころきっず中津が開所しました。

では、北区で保育所等へ入所するには何点が必要なのでしょうか。大阪市が公表しているデータから、独自に推計しました。

(地図情報は大阪市子育て支援施設マップ(非公式)、各施設毎の詳しい情報は支援施設データベース、新設施設は開所情報からご覧下さい。)

東南部は市内随一の厳しさ、北部も難しい

例年、北区は東南部(都島通の沿線より南側)が最も入所しにくい状況でした。H29一斉入所も同じ傾向でした。

特に厳しいのはちゃいれっく東天満保育園同心保育園きたの旭ヶ丘学園中崎町かいせい保育園中之島ちどり保育園でした。大半の年齢で201点以上が必要だと推測されました。加点が無ければ困難です。

この中でも非常に難しかったのは同心保育園です。入所者平均点は208.3点でした。保育士1人、211点以上が7人、201点以上が15人、200点が2名でした。市内で最も難しいかもしれません。

この様に、北区東南部は保育所等へ入所するのが最も困難な地域の一つです。その為か、認可外保育施設も多数あります。

ただ、この地域では、平成30年度4月までに4-5箇所の保育施設が開所する予定です(詳細はこちら)。きょうだい等が既設園に在籍していない方は、新設保育所を中心に検討すると良いでしょう。

次いで入所しにくいのは北部(天神橋より西、都島通より北、阪急より東)です。梅田に極めて近く、歩いてでも通勤できそうな場所です。

この地域はタワーマンション等が急増しています。数年前に建築された物件も複数あり、今後は保育所等の申込数が急増する恐れが高いです。

とは言え、東南部と比べると保育所等の数も多く、やや入所しやすくなっています。さつき保育園音色つばさ保育園大阪主婦之会保育園は高い点数が必要ですが、他にも多数の保育所等があります。

北東部・西部はやや入所しやすい

これらと比べて入所しやすいのが、北区の北東部(天神橋筋以東)と西部(大淀地区)です。

東北部はフルタイム共働きであれば、大半の保育所・年齢で入所できるでしょう。パートタイム勤務だと厳しいかもしれません。

西部はマミーズアイ保育園おおさかきた園大淀保育所を第1希望とする児童が多くいました。他園も含めると、地区の児童は概ね入所できている様子です。

大淀地区からだと隣接する福島区の保育所等も候補となります。が、実は入所者平均点に大きな違いはありません。福島区は大型マンションが急増しており、申込数が激増する可能性があります。

【H29保育所等一斉入所申込分析】(9)福島区/申込急増中・マンション建設が理由か

リクエストは問い合わせ・コメントからお寄せ下さい

次回以降は中央区・浪速区・阿倍野区を掲載していく予定です。「○○区の情報を早く知りたい」「○○地区・○○保育所について詳しく」といったリクエストがあれば、問い合わせやコメント欄からお寄せ下さい。

今年からはサイト上に掲載する分析内容を若干抑え、代わりに問い合わせに対する返事を充実させる予定です。

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