大阪府池田市で2歳女児が死亡し、母親が逮捕されました。言うことを聞かずにぐずる子供に激高し、投げつけた毛布の上から上半身を抑えた事によって窒息死した疑いが持たれています。

 大阪府池田市の集合住宅の一室で2歳の女児が意識不明の状態で発見され、その後に死亡した事件で、大阪府警は8日、母親で無職の***容疑者(29)を暴行の疑いで逮捕し、傷害致死容疑に切り替えて送検したと発表した。「言うことを聞かなかったので腹が立った」と話しており、府警は背景に育児ストレスがあったとみて詳しい状況を調べている。

 府警捜査1課によると、死亡したのは長女の陽葵(ひまり)ちゃん(2)。逮捕容疑は5日午後5時ごろ、池田市豊島南1の自宅で陽葵ちゃんがぐずることに激高。毛布を投げつけ、その上から上半身を押さえつけるなどしたとしている。

 *容疑者は「子どもがぐずって言うことを聞いてくれなかった」などと容疑を認めている。司法解剖の結果、陽葵ちゃんの死因は窒息死だった。他に外傷などは確認されていない。

 容疑者の親族は府警に「(容疑者は)以前から育児に悩み、ストレスを抱えていた」と説明しているという。5日の夕方に容疑者自身が119番して発覚。府警が事情を聴いたところ、暴行したことを認めたため6日に逮捕していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e1726232b880b52e763ce190f199d01771403e21(容疑者名は伏せ字にしました)

お悔やみ申し上げます。

2歳はいわゆる「イヤイヤ期」にあたる年齢です。ありとあらゆる事に対し、しかも不規則に「イヤーーーーー!!!!」と拒否反応を示し、親はひたすらストレスが溜まります。

容疑者が「ぐずって言うことを聞いてくれなかった」としているのは、イヤイヤ期の子供によくある反応です。それ以外の年齢の子供でもぐずって言うことを聞いてくれないのは日常茶飯事ですが、イヤイヤ期は特に酷いです。

たまに愚図るぐらいであれば、親も「今は機嫌が悪いのだろう。こんな日もある。」と切り替える事もできます。

しかし毎日の様に四六時中に渡って「イヤイヤイヤイヤ!ああああああああああああ!!!」と泣き叫ばれると、親の対応も厳しくなります。

たとえ平手打ちしたり足で蹴飛ばしたりしなくても、何度も怒鳴り、押しのけ、他の部屋に閉じ込め、玄関から放り出し、布団を被せて静かにさせようと、ありとあらゆる手段で子供を静かにさせようとするのは止められません。そうしないと親自身が保たないのです。

子供の愚図る声や叫び声は頭に響き渡ります。頭が割れておかしくなりそうです。今日も数え切れないぐらい「うるさい!!!」と怒りました。

以前に子供のかかりつけ医に「頭がおかしくなりそうだ、もうなっていると思う」と相談したら、「ひとまずは」と耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを勧められました。

我慢できない時も多いです。心を鬼にして子供を厳しく注意し、それでも止まなければ子供を放置して他の部屋に籠もってしまう事もあります。

愚図った子供に親が激高し、毛布を投げつけ、上半身を押さえつける光景は容易に想像できます。子育て中の親ならば、誰しもが同じ様なシチュエーションに遭遇し、多くの方は激高した経験があるでしょう。毛布を投げつけたり、上半身を押させ付けるのも紙一重です。

容疑者は毛布の上から上半身を押さえつけた後、子供の異変に気付いて119番へ電話しました。本人も子供を静かにさせたいと思っただけで、まさかこんな結果が生じるとは思いもしなかったでしょう。

愚図る子供の泣き声は本当に本当に大きなストレスとなります。私自身もそうした強いストレスの真っ只中にあります。この事件は他人事ではありません。しかもきょうだい同士のトラブルも酷く、精神的にやられています。

だからといって、子供の命を奪う行為は許されません。しかしながら、容疑者を含む育児で悩む親の多くは何らかの形でSOSを発しています。助けを求めているのです。