生後15日の息子の口をふさいで殺害したとして、神奈川県警宮前署は1日、川崎市宮前区菅生ケ丘、無職小山浩美容疑者(35)を殺人容疑で逮捕し、発表した。

 署によると、小山容疑者は1日午前4時ごろ、自宅で息子の海斗(かいと)ちゃんの口をふさぐなどし、殺した疑いがある。午前5時過ぎになって、自宅にいた小山容疑者の義母が海斗ちゃんの意識がないことに気付き119番通報。搬送先の病院で死亡が確認された。

 小山容疑者は「殺したことは間違いない」と容疑を認め、育児に悩んでいたという趣旨の供述をしているという。

https://digital.asahi.com/articles/ASND17CXWND1ULOB012.html

とても残念な事件です。

実は心中以外の子供の虐待死事例において最も多いのは0歳児(全体の約4割)、その中でも約3割が月齢0か月となっています。全ての虐待死事案の1割強に相当します。

死亡時点における子どもの年齢について、心中以外の虐待死事例では、「0 歳」が22人(40.7%)で最も多く、3歳未満は31人(57.4%)と半数を超える状況であった。第1次報告から第16次報告までの推移をみると、第16次報告までの全てで「0歳」が最も多い結果となった。(中略)

さらに、死亡した0歳児を月齢別にみると、心中以外の虐待死事例では、月齢「0か月」が7人(31.8%)であり、0歳児において最も高い割合を占めた。

子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について

この時期は本当に大変です。思い出したくもありません。記憶から消し去っています。

母親が追い詰められていた様子は、午前4時頃に口を塞いだ点からもうかがえます。夜泣きが酷く、咄嗟に口を塞いでしまったのではないでしょうか。

これに気づいたのが義母だったのも影響しているかもしれません。実母と違い、義母には何かと気を遣います。夜中に起こしてオムツ交換やミルク調合を頼むのは気が引けます。

全てを自分で抱え込み、思いあまっての行動だと感じました。