こども家庭庁が2024年(令和6年)中に幼稚園や保育所等で発生した事故件数等を発表しました。ケガを負った事故等は前年より増加しましたが、死亡事故は過去20年で最少となる3件でした。
こども家庭庁は31日、2024年に全国の保育所や幼稚園、認定こども園といった施設で、子どもがけがを負うなどした事故の件数が前年から418件増加し、3190件だったと発表した。過去最多を更新した。骨折が約8割を占めた。事故件数のうち死亡は6件減の3件だった。
こども家庭庁の担当者は過去最多となった要因について「自治体への報告義務が現場の事業者に浸透したことや、放課後児童クラブの児童数が増加したことなどが考えられる」としている。
死亡した3件の事故はそれぞれ認定こども園、認可保育所、認可外保育施設で起きた。発生時の状況は、睡眠中が2件、食事中が1件だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa336d5a1524dcd1125d049d40bcdae8e1ff37e3
詳細は「教育・保育施設等における事故報告集計(令和6年)」に掲載されています。
令和6年中は保育中に3人の児童が亡くなりました。お悔やみ申し上げます。
一方、平成16年以降において、年間の死者数は最も少ない人数でした。最多だった平成25年には19人もの児童が保育中に亡くなりました。
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/68cc3ca7-8946-43e9-939c-5ec2113f1512/54a63853/20250728_policies_child-safety_effort_shukei_10.pdf
様々な安全基準等が整備され、保育士等への研修や指導が徹底されています。保育所等での安全対策は、亡くなった児童や遺族の涙で書かれていると言えるでしょう。
上記資料からは、令和6年の保育中に亡くなった児童3人の属性等が読み取れます。
| 施設 | 年齢 | 場所 | 死因 | 状況 |
| こども園 | 1歳 | 室内 | 病死 | 睡眠中 |
| 保育所 | 1歳 | 室内 | 窒息 | 食事中 |
| 認可外保育施設 | 0歳 | 室内 | SIDS | 睡眠中 |
1歳児が食事中に窒息して亡くなった事故が発生したのは、アイグラン保育園拓北でした。
他の2件は不明です。発表された資料等を見る限り、明らかに保育に起因する死亡事例は令和6年では同保育園での1件のみでした。
保育所等を利用している保護者にとっても、保育所等における安全対策等は参考になります。我が家でも食事や就寝中は細心の注意を図り、活動中は誤嚥に気を付けています。保育所等でも家庭でも事故が起きやすいシチュエーションは共通しています。
子供の命を守る為、家庭でも特に0-1歳児の食事や就寝時は注意する様に心がけて下さい。

