長崎市で出勤しようと母親が運転するワンボックスカーに1歳の女の子が衝突し、死亡しました。車内には他に子供2人が乗車しており、女の子を乗車させ忘れた可能性が浮上しています。

10日午前7時半過ぎ、長崎市かき道1丁目の私道で「女の子がひかれた」と母親から長崎市消防局に通報がありました。

警察と消防によりますと、車にひかれたのは1歳の女の子で、意識不明の状態で病院に搬送されましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。死因は「多発外傷」でした。

警察の調べによりますと看護師の母親(25)が自宅の敷地内から道路へ向けて進行中、車前方の道路上にいた女の子に衝突したということです。

母親は、ほかの子ども2人も乗せて送迎で車を運転していて、「女の子が車に乗っていたと思っていた」と話しているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c41962d620ca3d5c27bd1bde41b74d1e17898b44

ご冥福をお祈りします。

事故現場は住宅街の一角です。駐車場から出発する際に女の子と接触したものと考えられます。

事故が発生したのは午前7時半過ぎでした。恐らくは母親が子供3人を車に乗せ、保育所等(もしくは院内保育)へ立ち寄って出勤する日常だったのでしょう。小学生ならば1人で歩いて登校させるので、3人とも未就学児だったと考えるのが自然です。

子供3人を連れての行動は本当に大変です。ましてや未就学児3人は想像を絶します。2人であれば両手を繋いで対応できます。しかし、3人ともなると、何らかのタイミングで目が離れてしまうでしょう。

事故現場の映像によると、母親が乗っていたのはワンボックスタイプの乗用車でした。車高が高くて遠くが見える反面、車に近い部分の様子は死角となりがちです。


https://news.yahoo.co.jp/articles/c41962d620ca3d5c27bd1bde41b74d1e17898b44/images/000

屋外で自由に歩けているのであれば、もうすぐ満2歳となる程度の1歳児でしょう。満2歳児の平均身長は約90センチです。車の前でしゃがみ込んでいたら、運転席からは全く見えません。

車内に子供3人がいるのを確認してから出発すべきなのは言うまでもありません。しかし、朝の出勤間際は多忙です。子供3人の身支度をし、車に乗せるだけでも一苦労です。3人とも乗せたつもりになり、チャイルドシート等に座っているかと確認し忘れてしまう日もあり得ます。

乗せたつもりが乗せていない、降ろしたつもりが降ろしていないといった事故は、毎年の様に発生しています。後者で典型的なのは、保育所等で登園させたつもりになって降ろ忘れ、深刻な熱中症を発した状態が見つかるケースです。

死亡事故も起きています。

【ニュース・10/3追記】川崎幼稚園(静岡県牧之原市)で3歳園児が死亡 園バス内放置で熱中症か

一部の車両には周囲360度を確認できるモニターも搭載されています。

「360°ビュー・モニター」で、安心・安全・快適な運転を
https://www.mazda.co.jp/experience/life-with-mazda/B10/

子どもの安全を確保する上で重要なのは「所在確認」です。誰が何処にいるか、近くにいるなら本当にいるか、指さしや目視等で確認するのが大切です。

反対に親の手をふりほどいたり、1人で勝手にどこかへ出掛けてしまったら、子供に対して本気になって怒っています。子供が泣き叫んでも怒り続けています。子供の命を守る為に必要だと分かっているからです。