2022年7月、沖縄県那覇市に認可外保育施設(現在は廃園)にて生後3か月の男児が死亡する事故が発生しました。
国・市・認可外保育施設の経営者(元園長)に対し、約9125万円の損害賠償を求める訴訟を両親が提訴しました。
男の子の両親は2024年7月30日、園と市、国を相手に合わせて9000万円あまりの損害賠償を求め那覇地裁に提訴しました。
訴状では、まず園側は男の子を寝かせ方や寝ている乳児の顔色・呼吸のチェック、健康状態悪化に対して救急車の要請を怠ったなど安全配慮義務違反にあたると主張。那覇市に対しては、認可外保育施設を指導監督する立場にあったにも関わらず、必要な措置を取らなかったこと、そして国には、認定こども園などに講じられている規律を認可外保育施設に適用しなかったことで男の子の安全、安心な保育を受ける権利を著しく侵害したと訴えました。
この事故の遺族の代理人弁護士はきょう県庁で会見を開き、元園長と県や国に対して合わせて約9125万円の損害賠償と国家賠償を求め那覇地検に提訴したと発表しました。
代理人弁護士は元園長が乳児をうつぶせで寝かせる「危険極まりない保育」をしたことなどが注意義務違反にあたるとし、那覇市や国については乳児の安心、安全な保育を受ける権利を侵害したと訴えています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/18b54a876a1f651204914fe9ca3a41eb3cc5cc18
こうした訴訟は保育施設のみを訴えるのが一般的です。が、本訴訟では指導監督する立場にあった那覇市、及び様々な権限等を有している国も訴えてました。
同園の保育や元園長の対応は極めて杜撰でした。これほど劣悪な保育を行っていた事例は思い出せません。訴訟では認可外保育施設で何が起きていたかも明らかになるでしょう。