担任している2歳児クラスの園児の胸ぐらを掴んでケガをさせた疑いで、旭市立中央第三保育所に勤務する保育士が逮捕されました。
保育している幼児の胸ぐらをつかんでけがをさせたとして、千葉県警旭署は9日、旭市立中央第三保育所の保育士、林佐智子容疑者(66)=銚子市春日町=を傷害容疑で逮捕した。
逮捕容疑は6月12日午前9時20~25分ごろ、旭市イの同保育所の室内で、当時2歳の男児の胸ぐらをつかんで揺さぶる暴行を加え、けがをさせたとしている。
旭署や市によると、林容疑者は「服の胸付近をつまんだだけで、けがをしたか分からない」と容疑を否認している。男児は首や胸に擦り傷を負い、同日夜に男児の母親が旭署に相談した。林容疑者が男児を注意する際に暴行を加えたとみて調べている。
林容疑者は1988年に採用され、2022年4月から同保育所に勤務していた。2歳児クラスを担当し、事件当日はもう1人の保育士とクラスを見ていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3a80a7571571c334839a3daf9970eea129b1d44
千葉県旭市は県内で最も西寄りにある自治体の一つです。「銚子市の隣」です。東日本大震災での被害が大きかった地域です。
同保育所はJR旭駅と大型ショッピングセンターの間にあります。利便性が良く、多くの家庭が利用していると考えられます。
ただ、公立保育所のご多分に漏れず、同保育所は老朽化が進行しています。少し心配な程です。
保育所での生活では時に様々なケガをします。多いのは手足の擦り傷や打撲でした。園児同士で頭をぶつけた事も多いです。時には捻挫や骨折をしてしまったり、保育士の不注意や設備等の不具合によるケガもありました。
いずれの場合も、保育士から詳細な状況説明と謝罪がありました。保護者としても「園生活ではケガ等は避けられない」と認識しており、「こういうこともあります。本人にも言い聞かせるので、園としても再発防止に努めて下さい。」とお返事するのが常でした。
園で発生する一般的なケガの事例から考えると、首や胸に擦り傷を負うのは例外的です。なかなか思い浮かびません。不審に思う保護者もいるでしょう。
被害に遭った園児は2歳児クラスに所属する2歳児でした。「2歳児クラス」とは、今年4月の進級時までに満2歳を迎えている園児で構成されます。
入所調整のシステム上、保育所の0-2歳児クラスは年度前半に産まれた園児が多くを占めています。被害に遭った園児は2歳児ですが、2歳後半~もうすぐ3歳になる園児だった可能性が高いです。
2歳児ともなると知能や言語が発達しています。園での出来事をうるさいぐらいにいろいろと教えてくれます。お友達や先生の名前も認識しています。
恐らく園からは擦り傷に関する説明はあったでしょう。しかし、本人から「○○先生に嫌な事をされた」との話があれば、事態は変わります。まずは園に詳しい説明を求め、病院を受診し、医師の診断書を携えて警察署へ相談する事もあり得ます。
プレスリリースあり
本件は旭市役所がプレスリリースを掲載しています。職員が逮捕された事案につき、自治体がウェブサイト上にこうした情報を掲載するのは極めて珍しいです。
1.所属・職位・年齢
旭市立中央第三保育所 保育士 林 佐智子(66 歳)
昭和 63 年4月1日 正規職員として採用
平成 31 年4月1日 再任用職員
令和4年4月1日 会計年度任用職員として雇用2.概要
・当該保育士は2歳児クラス担当(児童8名を、正規保育士と当該保育士の2名で担当)
・6月 12 日(木)午前9時 20 分ごろ、保育中に男子児童(2歳児)の胸部付近をつかんで揺さぶり、擦り傷を負わせたもの。
・6月 13 日(金)子育て支援課において、状況確認を行った。
・6月 16 日(月)から当該保育士を外し、6月 23 日(月)以降は自宅待機を命じていた。
・警察により傷害事件として捜査を進めていた。
・当該児童の傷はすでに治っている。3.今後の対応
事実関係を確認した上で厳正に対処するとともに、職員への指導を徹底し、再発防止に努めます。https://www.city.asahi.lg.jp/uploaded/life/37282_62203_misc.pdf
30年以上に渡って正規職員として勤務し、退職後も再任用職員として勤務していました。長年に渡る勤務の中で、他の園児に同じ様な暴行を加えていなかったのでしょうか。今回が初めての暴行だったのでしょうか。余罪は追及すべきです。
被害園児の傷が既に治っているのが不幸中の幸いです。
