(7/15追記)
転落した児童は救急搬送後に死亡しました。ベランダの柵を登り、誤って転落したものとみられています。

捜査関係者によりますと、ベランダには踏み台などのようなものがなかったことから、男の子は、高さおよそ1.2メートルの柵をよじ登り、誤って転落したとみられるということです。

転落した男の子は、意識不明の状態で病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されたということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/67c57cb1de07af479e3947c2d70d0de3659daa07

建築基準法では1.1メートル以上の柵を設置するとされています。事故現場には高さ約1.2メートルの柵がありました。

ただ、当該マンションのベランダと思われる写真には、柵の手前部分に上りやすい段差がありました。策の高さが法定基準を満たしていても、踏み台となる様な段差部分があれば意味を為しません。

重要な対策は、子供が勝手にベランダへ出ない様にする事です。

———

沖縄県那覇市中心部にあるマンション9階のベランダから9歳男児が建物2階のひさし部分へ落下、意識不明・心肺停止状態で搬送されました。

警察と消防によりますと、8日午後2時40分頃、那覇市上之屋にある13階建てのマンションで「子どもがベランダから落ちた」と、子どもの母親から110番通報がありました。

転落したのはこのマンションに住む4歳の男の子で、9階の自宅のベランダから建物の2階部分に落下したということです。

消防が駆けつけた際、男の子は全身をコンクリートに強く打ちつけ頭から出血していたということで意識不明の状態で病院に運ばれました。

詳しい容体は分かっていません。

警察は、男の子がベランダから誤って転落した可能性もあるとみて、男の子の母親から話を聞くなどして転落した経緯を調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/193177fc3ba96f259e04ac10d4862e354bea61e0

 那覇市消防局によると、那覇市のマンション9階から転落した4歳男児は、病院搬送時に心肺停止の状態だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/eed7559ce947b5787aabf2e10c2bd099483b7d68

極めて重篤な状態で搬送されました。

この地域は米軍が住宅として利用していました。返還後に再開発され、様々な商業施設や住宅が建ち並んでいます。小高い丘の上にあり、転落現場となったマンションからは太平洋や東シナ海が手に取るように見えるでしょう。

実はこの時期は子供の転落事故が多発しています。暑くなって窓を開ける機会が多く、子供が勝手にベランダ等へ出てしまう為です。

子供の転落事故対策は「子供が解錠できない施錠・窓近くやベランダに足場を置かない」が重要(転落事例あり) 消費者安全調査委員会

早くも酷暑に見舞われている本州等では窓を施錠してエアコンを掛けているので、転落事故のピークは過ぎています。しかし本州ほど暑くなく、風が通りやすい沖縄地方であれば、窓を開けて涼んでいる家庭も少なくないと思います。高層住宅であれば尚更です。

4歳の男の子は非常に活発に動き回り、しかも親の指導等を聞きません。何度注意しても理解せず、最後には疲れて放置するか激怒して大泣きさせるかのどちらかとなりました。

転落したのは14時40分頃でした。保育園に通っているのであれば、まだ在園している時間帯です。幼稚園に通っているのであれば、帰宅して間もない時間です。荷物を降ろし、宅内を走り回っていたのでしょう。

上記リンク先にある通り、子供の転落事故を防ぐには「窓を開けさせない」「ベランダに足場になる物を置かない」のが鉄則です。

ベランダ外壁部分に段差あり

転落したマンションの構造を調べていると、気掛かりな画像を見つけました。ベランダの構造です。同マンション内の売買物件を取り扱っているサイトから画像を引用します(事故現場とは異なるフロア・間取りです)。


(問題があれば削除します)

https://goohome.jp/mansion/chuko/278-3636/

こうした構造となっているベランダの真下には、男の子が発見されたひさし部分があります。

ベランダの外壁部分は二段構造となっています。物干し竿を掛ける部分の土台に足を掛ければ、4歳男児でも簡単に段差部分に上れてしまうのです。そこから下を覗き込むと、転落は免れません。

この構造は怖いです。ベランダに踏み台がなくても、ベランダ自体に台が設置されている様なものです。活発な男の子であれば、よじ登ろうとしかねません。大人でも「怖い」と感じました。