大阪市が実施している「こども誰でも通園制度」が今年7月から拡充され、16施設で実施されます(現在は住吉乳児保育所のみ)。

 保育所や認定こども園等に通っていないこども(生後6か月から満3歳未満)の育ちを支援し、こどもの良質な成育環境を整備するとともに、全ての子育て家庭に対して多様な働き方やライフスタイルにかかわらない形での支援を強化するため、大阪市こども誰でも通園制度を令和7年4月1日(火曜日)より実施します。

 なお、令和7年度から民間施設が実施するにあたり、本市の認可が必要となります。事業を実施する施設が7月に民間施設13施設、公立施設3施設に増え、今後も順次実施施設を拡充してまいります。(以下省略)

https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000643027.html(太文字は独自に強調)

利用対象者は生後半年~満3歳未満の子供(但し認定こども園、保育所、地域型保育事業、企業主導型保育事業を利用している子供を除く。)、利用可能時間は子供1人あたり1か月10時間まで、利用料は1時間300円です(食事代等は別途必要)。

実施するのは下記の施設です(施設詳細へのリンクあり)。

1【北区】幼稚園型認定こども園太成学院天満幼稚園(PDF形式, 452.25KB)
2【福島区】幼保連携型認定こども園 玉川ひばりこども園(PDF形式, 432.69KB)
3【福島区】下福島幼稚園(PDF形式, 474.59KB)
4【福島区】和光園 くすのき(PDF形式, 431.03KB)
5【中央区】はぐくみステーション 谷町中央保育園(PDF形式, 499.35KB)
6【西区】あけぼのほりえこども園(PDF形式, 431.75KB)
7【大正区】幼保連携型認定こども園ファミリーチシマ(PDF形式, 475.74KB)
8【東成区】みんなの里いもほいくえん(PDF形式, 477.70KB)
9【東成区】明の守たまつ保育園 あきのもり・ももクラブ(PDF形式, 466.18KB)
10【城東区】はぐくみステーション 関目中央保育園(PDF形式, 501.82KB)
11【住之江区】認定こども園みさき幼稚園(PDF形式, 460.70KB)
12【住吉区】認定こども園万代幼稚園(PDF形式, 483.84KB)
13【住吉区】ひまわり幼稚園(PDF形式, 490.69KB)
14【住吉区】大阪市立住吉乳児保育所(PDF形式, 381.51KB)
15【浪速区】大阪市立浪速第1保育所(PDF形式, 380.97KB)
16【淀川区】大阪市立加島第1保育所(PDF形式, 389.67KB)

https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000643027.html

昨年に試行的に実施された際は、昼食を提供する施設の0-1歳児枠に多くの申込がありました。1回あたり2時間半前後よりも、昼食や昼寝を挟んだ4~5時間保育に多くのニーズがありました。

【6/25追記】「昼食提供」「0-1歳児」に集中 大阪市こども誰でも通園制度の試行的事業(関目中央保育園の事例より)

7月から実施する施設で該当するのは、下福島幼稚園谷町中央保育園ファミリーチシマみんなの里いもほいくえん明の守たまつ保育園関目中央保育園です。

反対にどれだけのニーズが見込めるか気掛かりなのは、大阪市が直接実施する大阪市立住吉乳児保育所
大阪市立浪速第1保育所
大阪市立加島第1保育所です。

預かり時間帯や年齢をみて下さい。


https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000643/643027/14_sumiyoshinyuujihoikusho.pdf

時間帯は午前もしくは午後の2時間半、給食の提供は無く、3ヶ月間の定期契約としてまとまった人数を預かります。

昼食時間帯を除いた固定された預かり時間に決まった児童を3か月担単位で預かる仕組みです。保育所の負担は軽減される一方、より短期間での利用や昼食の提供を求める子育て世帯のニーズと食い違う恐れがあります

「こども誰でも通園制度」の対象となる施設がない区も少なくありません。むしろ、施設がある区が少数派です。

多くの園児を常時預かっているにも関わらず何とか施設や保育士を捻出したと思われる保育所等もあれば、施設へのニーズ減少によって余裕が生じた保育室や保育士を活用したいと応募したと考えられる保育所等もあります。

我が家は保育所等を利用しているので、子供がいない時間も持てます。仕事が休みの日も登園できます(早めのお迎えを求められますが)。

しかし、家庭で保育している世帯では、子供と離れた時間を作るのは本当に大変でしょう。子供がぐっすりと寝ている深夜ぐらいしかないと思います。昼寝中はいつ起きるか分かりません。どの時間帯でも子供だけを自宅に置いて外出するのは不可能です。

「こども誰でも通園制度」への潜在的なニーズは決して小さくありません。ただ、どんなニーズがあるかはまだ手探りという印象を受けました。事項的実施を見る限り、強いニーズがあるのは「給食付きの0-1歳児保育」です。