Download (PDF, 525KB)

(5/20追記)
試行的事業実施施設毎の詳細が掲載されています。

大阪市こども誰でも通園制度の試行的事業の利用申請の受付を6月3日(月曜日)から開始します
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000623912.html

下記の実施施設名に、預かり時間等を記した詳細情報へのリンクを張りました。

各施設によって若干の違いはありますが、基本的に午前9時から11時半、午後は13時から15時半までの預かり時間を設定しています。それぞれの時間帯毎に年齢別定員を定めています。利用料金は1時間当たり300円、2時間半で750円となります。

一部の施設は別料金扱いで午前預かりにて給食を、午後預かりにておやつを提供しています。保護者にとっては助かりますが、アレルギー対応や食事介助等にマンパワーが必要です。

やはり申込者が多く、競争倍率は非常に多くなると予測しています。私が家庭保育で育児をしていたら、間違いなく申し込みます。

居住地域に実施施設がない方からは不満の声も上がるでしょう。仕方ないとは言え、待機児童問題が深刻な地域ほど実施施設がありません。

——-
大阪市は7月1日から開始する「こども誰でも通園制度(仮称)の試行的事業」を実施する施設を発表しました。

太成学院天満幼稚園そらまめ玉川ひばりこども園下福島幼稚園和光園 くすのき谷町中央保育園あけぼのほりえこども園ファミリーファミリーチシマみんなの里いもほいくえん明の守たまつ保育園関目中央保育園みさきようちえん住の江幼稚園万代幼稚園ひまわり幼稚園大阪市立住吉乳児保育所の17施設です。

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/cmsfiles/contents/0000626/626928/ichiran.pdf

大阪市こども誰でも通園制度の試行的事業登録申請書」「こどもの健康及び生活記録表」に必要事項を記載し、各施設に申込を行います。受付期間は令和6年6月3日(月曜日)から令和6年6月14日(金曜日)までです。定員を上回る申込みがあった場合は、抽選を行います。

実施施設には地域的な偏りがあります。待機児童問題が深刻な天王寺区・阿倍野区、淀川3区、港区・鶴見区・旭区がすっぽり抜け落ちています。各園が試行的事業に手を挙げる余裕が無いと判断したのでしょう。

試行的事業を実施する施設の多くは、幼稚園もしくは学校法人が運営する幼稚園を母体としたこども園です(以下「幼稚園等」とします)。

少子化や保育所等の利用志向の高まりを受け、幼稚園等の利用者は減少傾向が続いています。幼稚園で一般的な9時から14時という保育時間は、増加する共働き世帯のニーズと全く一致しません。地域を問いません。

幼稚園を母体とするこども園であっても、園児の大部分を幼稚園に相当する1号認定が占めているのであれば、様々な行事や保育等は幼稚園当時の文化を踏襲しがちです。共働きする保護者が参加しにくく、遅くまで滞在する子供に取っても決して居心地が良くないと聞きます。

独立した専用室を用いる幼稚園等が多い事から、既に空いている保育室を利用して試行的事業に参加すると考えられます。

意外だったのは、都心部にある保育所やこれを母体とするこども園(以下「保育所等」とします)も試行的事業に手を挙げた事です。

これらの保育所等は待機児童が多い地域にあり、毎年10月に募集が行われる一斉入所でも第1希望とする家庭が多いのが特徴的です。4月の段階で定員をほぼ充足しています。

また、多くの保育所等は幼稚園等と同じく専用室を利用します。試行的事業に充てられるほどの余裕があるのは羨ましいです。

少し不安に感じたのは、給食を提供する施設の多さです。17施設中、6施設が給食料金を掲載しています。すなわち、試行的事業に参加する児童が園で給食を食べる事を想定している事の表れです。

申込に際して提出する書類には、食品アレルギーを記載する欄があります。しかし、月に数回しか登園しない園児に対してアレルギー除去食を提供したり、誤飲等に留意しながら食事の介助を行うのは非常に大変です。

午睡を想定している施設もあります。給食も含め、試行的事業は入所直後の園児を預かるのに匹敵するだけの負荷が掛かるでしょう。保育士等は相当に疲弊するのではないでしょうか。

試行的事業に対する子育て世帯の期待は非常に強いです。

こども誰でも通園制度・外出環境の充実・経済的支援の強化を望む声多数(大阪市こども・子育て支援に関するニーズ調査より)

しかし、試行的事業の定員は決して多くありません。1か月当たりの定員数は0歳児116人、1歳児209人、2歳児324人に過ぎません。大阪市の年間出生数は約1万8千人です。人口に対する受け入れ定員は0.6%~1.8%程度です。

恐らくは各施設に問い合わせや申込が殺到し、中には抽選倍率が20倍を超える施設もあるでしょう。試行的事業という性質を踏まえると、抽選に際しては初回利用を優先すると言った配慮が必要だと思います。