消費者安全調査委員会が「窓の近くやベランダに足場となる物を置かないで欲しい」と呼びかけています。子供の転落事故を防止するのが目的です。
窓やベランダの近くに足場を置かないで 消費者事故調が異例の声明
窓の近くやベランダに足場となるような物を置かないで――住宅の窓やベランダからの子どもの転落事故を調査している消費者庁の消費者安全調査委員会は27日、今すぐできる事故防止策として窓やベランダの点検を呼びかけるメッセージを出した。報告書を公表する前にこうした声明を出すのは、委員会として異例。
同委員会の調査によると、転落事故事例のうち半数以上で、子どもが足場にした物体が確認されている。窓から身を乗り出したり、ベランダを乗り越えたりしようとした際に足がかりにしたもので、具体的には窓の近くのベッドやソファ、ベランダに置かれた椅子やテーブルなどがある。
東京消防庁の2019年から23年までの集計では、事故は5月に最も多く発生し、5月から10月までの発生件数が全体の7割以上を占める。(以下省略)
https://digital.asahi.com/articles/AST3W36FDT3WUTFL00LM.html
このメッセージが掲載されているのは、消費者安全調査委員会からの一葉 第17号です。
転落事故が起こりやすい家具配置や時期は明確に示されています。
窓の外に興味を示した子供は、何とかして窓の下を覗き込もうとしがちです。しかし、子供一人の力で高い場所にある窓に手を掛けるのは難しいです。
子供が利用するのは「足場になる様な物」です。具体的にはベッドやソファ、ベランダに置かれた椅子やテーブルが挙げられています。他にも本棚をよじ登ったり、中には屋内にある足踏み台をベランダへ持ち出した事案もありました。
事故が生じた時期は5月と10月に集中しています。
5月や10月は冷房も暖房も必要な日が多い時期です。窓を開けると、屋外から心地よい風が流れ込んで来ます。窓を開け、網戸だけで過ごす日も少なくありません。
しかし、子供目線から考えると、屋外への出入りを遮る窓がないとなります。子供の力でも網戸は開けられます。一人で網戸を開けてベランダへ出てしまったり、窓の下を覗き込んだりする可能性もあります。あると思い込んでいたガラスがなく、網戸を突き破って屋外へ転落する事案もありました。
防止策として、「窓の近くやベランダに足場になる物を置かない」が重要です。特に屋外にベランダがなく、地上を覗ける窓は要注意です。
「たとえ親と一緒でも、子供に窓から下を覗き込ませない、ベランダへ出さない。」のも大切です。子供が何らかの興味を持つと、何度も何度も繰り返す習性があります。親と一緒に出たベランダに興味を持ったら、目を盗んでベランダへ出てしまいがちです。
我が家は未就学児の子供はベランダへの出入りを禁止しています。下を覗ける様な窓の前には重要物を置き、開けられない様にしています。
未就学児の転落事故は死亡に繋がります。悲しい事故は防げます。