保育料算定ミスのみならず、今度は副食費の算定ミスが生じていました。世帯状況を誤って入力してしまい、免除対象者に誤請求したり、支払対象者を免除してしまいました。

1 概要と事実経過
 副食費支払要否の算定については、令和6年9月の制度改正以降、年齢や保育施設等利用の有無に関わらず、年長順で第3子以降の児童の副食費の徴収は免除となります。

 令和7年3月19日(水曜日)、当区において、在園児童にかかる保育料及び副食費の算定状況を確認していたところ、2名の児童(以下「当該児童A」「当該児童B」という。)にかかる副食費支払要否について、次のとおり、算定誤りが判明しました。

入所時に申請書を入力する際、当該児童Aを「第3子」として登録すべきところ、誤って「第2子」として登録したため、令和6年9月の制度改正以降の副食費支払要否について、本来「支払免除」と算定すべきところを「支払要」で算定
入所時に申請書を入力する際、当該児童Bを「第2子」として登録すべきところ、誤って「第3子」として登録したため、令和6年9月の制度改正以降の副食費支払要否について、本来「支払要」と算定すべきところを「支払免除」で算定
(中略)

4 発生原因
 入所時、世帯情報を誤入力したこと、複数人でのチェックを行っていたものの、確認した職員も事務処理誤りに気付くことができなかったことが原因です。

5 再発防止策
 入所時、申請書と入力内容との整合について複数人での確認をより一層徹底することや世帯情報等が正しく入力されているかを定期的に確認することにより、再発の防止に努めてまいります。

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/tsurumi/0000650377.html

ここ数ヶ月の間、大阪市では保育料の算定ミスが相次いで発生しています。その多くに、昨年9月から始まった「第2子保育料無償化」が関係しています。

大阪市西区役所が保育料算定ミス 第1子を第2子と誤入力 49万円追加請求

西成区役所が保育料請求ミス 幼稚園へ通う第1子を認可外保育施設と誤認→第2子全額請求 無償化後も続く

鶴見区役所で発生した副食費の算定ミスも、第2子保育料無償化に伴って制度が変更された事に起因しています。

既に国制度によって3-5歳児の保育料は無償化されています。一方、給食材料費(主食費・副食費)は各家庭が負担するのが原則とされています。

負担額は保育所等によって異なります。大阪市立保育所は主食費が月額1,100円、副食費が月額4,800円とされています。我が家がお世話になっている保育園も同程度の金額です。

実は「第2子保育料無償化」と同時に副食費の支払が免除される対象も広がりました。

令和6年8月までは低所得世帯、もしくは小学校就学前で保育施設等を利用している3人目以降の子供にかかる服飾費が免除されていました。

3歳児クラス以上の副食費(おかず代)については、年収約 360 万円未満世帯及び第3子以降の子どもに該当する場合、支払いが免除されます。
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/cmsfiles/contents/0000501/501253/kouritsu.pdf

しかし、令和6年9月からは「生計を一にするきょうだい等について年長順に数えて、3人目以降の子どもは副食費が免除される」と変わりました。保育料と同じく、副食費についても第1子のカウント方法が変わりました。いわば「第3子副食費無償化」です。

保育施設等の利用の有無や年齢にかかわらず、生計を一にするきょうだい等について年長順に数えて、3人目以降の子どもは副食費(おかず代)が免除されます。
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000501253.html

制度改正前までは、副食費が免除されるケースの大半は年収約360万円未満の低所得世帯だったでしょう。3人以上の子供が副食費が必要な3~5歳児クラスに同時に在籍するケースが例外的です(年子3人?双子+2歳差の子供?)。

制度改正によって副食費が免除される児童が大幅に増加した事により、「第2子」「第3子」の入力ミスが副食費負担額の違いという形で顕在化し始めました。

もしも第3子以降でも副食費が徴収されているのであれば、事務処理に誤りが起きている可能性があります。通っている保育所等や区役所へご相談下さい。