令和7年度高校入試も大詰めを迎えています。子供が所属しているクラスでも、半数近くの生徒の進路が確定したそうです。ヒアリングベースの情報を基に、試験種別毎の受験予定割合・人数を表に落とし込みました。

日程試験種別受験予定割合・人数
2/6私立高校(奈良)若干名
2/9高等専門学校若干名
2/10~11私立高校(大阪・京都・兵庫)90%
随時私立高校(他府県、通信制等)10~15%
2/17前後私立高校(大阪1.5次)不明
2/20~21公立高校特別選抜5%
3/12公立高校一般選抜50~60%

大阪では他都道府県より一足先に私立高校授業料無償化が始まっています。令和7年4月は高校2年生・3年生(当時)が対象、そして令和8年4月からは高校1年生にも拡大されます。

無償化の影響は中学校ベースでも徐々に生じています。担任の先生は「公立高校の受験率は例年と同じ」と話していましたが、進路指導主事の先生は「私立専願はやや増えていると思う。」と話していました。

大阪市内の中学校に通っていると「私立高校京阪神統一日(2月10日~11日)は全員が私立高校を受験する。」というイメージがありますが、一定程度の生徒は受験しないそうです。京阪神以外の高校・通信制・(確実に定員割れすると考えられる)公立高校特別選抜等を受験するそうです。

私立高校授業料無償化は、生徒の学力によって異なる影響を及ぼしています。

学力上位層たるGLHS(文理学科)や普通科上位校の受験層の一部では、「関関同立の附属高校への専願に変更した。」「附属に併願で合格したので、府立は受験しない。」という動きがありました。

GLHSに合格したとしても、3年後に確実に関関同立に合格できるとは限りません。一定の受験勉強が必要となりますし、国公立大学と併願するなら尚更です。普通科上位校でしたら、高校でも学力上位層に食らいつく必要があります。

一部では「私立高校へ進学する負担が下がるから、公立はチャレンジ受験をしやすい。」という声もあるそうです。しかしながら、少なくとも周囲では聞きません。中学校も塾も慎重に判断している様子です。仮にチャレンジ受験してたまたま合格しても、入学後の授業についていくのは大変です。

私立高校無償化の影響を最も強く受けているのは、恐らくは学力中間層でしょう。大阪での私立高校受験の特色の一つとして「事前相談制」があります。殆どの高校は中学校で実施される実力テストの点数等によって高校等の事実上決定し、入試は意向確認・クラス分け程度の意味合いとなる仕組みです。

筆記試験が大きなウェイトを占める公立高校入試対策としての受験勉強が不要となり、入試自体も公立高校より1カ月以上も早い2月10日~11日で終了します。

私立高校は豊富な大学指定校推薦枠を有しているのも魅力の一つかもしれません。高校受験以上に大学受験は大変です。高校入試で受験勉強を経験しなかった中学生が、大学入試にて受験勉強ができるとは考えにくいです。

学力下位層や不登校層の動向はなかなか見えません。学校の先生や子供は「通信制やステップスクール・エンパワメントスクールを受験する生徒が多い。」と話しています。

授業料無償化云々よりも、子供に合った学習・生活環境を重視する傾向が強いのかもしれません。たとえ授業料が無償であったとしても、そもそも学習に付いていけなかったり、途中で通学が困難になってしまっては全てが水泡に帰します。

我が家は私立高校授業料が無償化になっても「とにかく公立」です。私立高校は授業料以外の負担も重く、子供の人数分の負担には耐えられません。地方の出身なので、そもそも「公立よりも私立」という風潮に今も馴染めません。