年末に『NHK紅白歌合戦』の司会という大役が控える有吉弘行(50)。さぞかし気を引き締めているかと思いきや、ラジオ番組での「優先エレベーター」をめぐる発言が炎上を招いてしまった。

11月24日に放送された『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)で、有吉はベビーカーを押しながら優先エレベーターに乗ったエピソードトークを展開。エレベーターは「元気な若者」たちで混み合っており、若者のひとりが「開」ボタンを押して有吉を入れたという。しかし有吉はそんな若者の行為を「紳士ぶって」と舌打ちしながら表現し、さらには「いやお前降りろよ」と吐き捨てた。

有吉なりの毒舌トークのつもりだったかもしれないが、傲慢とも受け取れる発言にネット上は大ブーイング。(以下省略)

https://news.yahoo.co.jp/articles/734b70601749eb5e1da81ffe850bbec2ce2d4106

この発言があったのは、2024年11月24日に放送された「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN系列)でした。

発言を文字起こししているサイトより、当該部分を引用します(相づち等は除く)。

有吉弘行:エレベーターさ、ベビーカー乗ってる時さ、今、優先のエレベーターある時あるじゃん。
有吉弘行:エレベーターとか、体の不自由な方、車イスの方、病気の方色々。まぁ、ベビーカー押してるからさ、「すみません」と思いながら、ベビーカーを優先のエレベーター乗ったのよ。
有吉弘行:そしたら、ギリギリ。で、乗ってんのはもう元気な若者。
有吉弘行:で、若者がなんか紳士ぶって開くボタンとかを押してんだけどさ。
有吉弘行:いや、お前降りろよ。
有吉弘行:外国の人もさ、この前、外国の人が降りないのよ。
有吉弘行:凄いおしゃべりしてんの、外国語で。
有吉弘行:「アチョー!」って言ってみたんだけど。
有吉弘行:伝わらないからさ。「アチョー!」って。笑ってましたけどね。あれ、腹立つよね。
酒井健太:目につきますね。本当、ベビーカーを押してるとああいうの。
有吉弘行:まぁ、そりぁ自分に返ってきたんだろうね、大きなブーメランは。それまではあんまり意識してなかった。
牧野太祐:はい。
有吉弘行:反省しろ。恥だぞ、お前。
牧野太祐:ちょっと待ってください(笑)なんで急に僕だけめっちゃ怒られるしかないんですか(笑)
酒井健太:はっはっはっ(笑)

https://radsum.com/archives/78504(一部省略)

エレベーターを待っているベビーカーに対してスペースを譲らずに「開く」ボタンを押す若者やおしゃべるする外国人に対して「降りろよ」と苦言を呈しつつ、最後に「自分(の過去の行動)に跳ね返ってきた。大きなブーメランだった」と落としています。

若者や外国人を批判する意図もありつつ、過去の自分の行動を反省した(のを恥ずかしがって牧野氏に八つ当たりした)のが主な趣旨だったと読み取りました。「子持ち様」という批判は的外れです。

文面を見る限りでは若者や外国人等も乗り合わせて混み合っているエレベーターに、何とかベビーカーも乗り込めています(「乗れなかった」とは発言していない)。これは都市部の商業施設ではよくある光景です。私も何十回と経験しています。

過去にも当ウェブサイトでは「エレベーター乗れない問題」は何度も取り上げました。

ベビーカーで大型商業施設のエレベーターに乗れない問題

【ヤフーニュースより】優先エレベーターのマナーめぐる投稿が議論→「ベビーカー乗せて!」で解決

商業施設等のエレベーターは誰もが利用出来る設備です。ただ、ベビーカーに譲って欲しいと強く感じる場面もあります。身体障害者やベビーカー等が優先的に利用出来るエレベーター(優先エレベーター)、もしくはエレベーターが一台しかなく、譲って貰えないと移動できないシチュエーションです。要は「このエレベーターに乗れないと困る、代替手段がない」という場面です。

こうした時に私ははっきりと言います。「ベビーカーをエレベーターに乗せて下さい。」と。ほぼ全てでどなたかが譲ってくれます。感謝しています。その反面、「優先エレベータの大部分が健常者(と思われる人間)で占められているのは健全でない」とも感じています。

譲って頂けない時であっても扉が閉まるのをベビーカーで邪魔はしません。施設の管理担当や本社等へ「○日○時頃に優先エレベーターに乗れなかった。丈夫そうな方で混み合っていた。買い物が出来ずに残念だった。次回訪問は二の足を踏む。」等と連絡しています。商業施設等にとって、顧客の購買機会を逃すのは痛手です。

とは言いつつも、第1子を子育てしていた10年以上前と比べ、最近の街作りはベビーカーに極めて優しくなっています。商業施設等のエレベーターの台数は飛躍的に増えました。一部には優先利用を示すシール等が貼られています。段差も減り、スロープも増えました。ベビーカーを折りたたんで子供を抱っこせざるを得ない場所は殆どありません。

最近は外国人観光客の大型スーツケースが邪魔をする場面が目立ちます。人間2-3人分ほどのスペースを取るので、エレベーターでは本当に邪魔です。スーツケースを引いて歩けるだけの体力はあるので、是非ともエスカレーターを利用して欲しいです。エレベーター内はスーツケースの持ち込みを禁止しても良いぐらいです。

反対にベビーカーで混みすぎている問題もあります。先日に所用で梅田に出掛けたのですが、地下鉄御堂筋線ホームから改札階へと上がるエレベーターの前に、10台以上のベビーカーとスーツケースを持った数組の外国人観光客が並んでいました。10分待っても上がれない様に感じました。

今後はエレベーターの上手な運用、そしてエレベーターの輸送力が不足しているポイントでの増設等も求められていくでしょう。バリアフリー化はまだ途上です。