2024年10月31日に手続が締め切られた学校選択制の希望調査結果が公表されました。各区の数字は大阪市役所ウェブサイト更新情報(非公式):学校選択制からたどれます。

この結果から来春の新入生の人数が明らかになります。大阪市でも少子化が進展している為か、新入生が減少した様に感じる学校が目立ちます。我が家がお世話になっている小中学校も現1年生の人数より少なくなっています。

個人的に着目しているのは、開校2年目となる中之島小中一貫校(北区)、そして大阪市内最大規模のマンモス校たる堀江中学校(西区)です。

中之島小中一貫校は区域外受入予定なし

中之島小中一貫校は今年も大人気です。小中合わせて通学区域外から232人(特別支援を含む)の希望者がありました。


https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000548/548219/hp20241031.pdf

しかしながら、通学区域外からの希望者に対する受入可能人数は「0人」です。手狭な敷地に高層校舎が建築されています。通学区域内から進学する児童生徒の受入で精一杯なのでしょう。

堀江中学校は全校生徒1,000人超へ

もう1校は堀江中学校です。通学区域内からの希望者434人に加え、区域外から11人が希望しています。


https://www.city.osaka.lg.jp/nishi/cmsfiles/contents/0000611/611641/R7.tyuugaku.pdf

現時点で区域外からの受入可能枠はありません。ただ、この地域は中学受験が盛んです。新中学1年生の1割程度が私立中等へ進学し、その枠で区域外からの進学希望者を受け入れる事になるのでしょう。

驚くのは現時点での進学予定数です。恐らく434人は大阪市内最多です。全員が通常学級だとしたら1学年11クラス編成、特別支援を含めると通常学級11クラス及び特別支援2クラスとなりかねません。2024年度の生徒数は中学1年生が325人、2年生が275人です。3学年で1,000人を越える計算となります。

こうした自体を見越し、堀江中学校は2年前に旧大阪市立西高校の跡地へ移転したばかりです。平成28年時点での推計値によると、2025年度の生徒数は1,122人となっています。

1,000人を終えるマンモス校ともなると、様々な問題が浮上するでしょう。同中学校は全国学力テストの結果が全国平均を上回るのが専らだったのですが、2024年度は数学の結果が全国平均を下回りました。細かい所まで目が行き届かせられないでしょう。


https://swa.city-osaka.ed.jp/weblog/files/j562152/doc/265750/5898766.pdf

同じ地域にある堀江小学校も西学舎と東学舎に分離しており、歪な学校形態となっています。数年前に当ウェブサイトで指摘したとおり、堀江中学校と堀江小学校をそれぞれ分割した新設校を設置すべきでした。

【9/20追記】大阪市立西高校跡地に堀江中学校が移転、かつ堀江小学校の地域分校を設置か

「不動産価値が下がる、学校より地域が大切、校区分割は絶対反対、地域分校賛成」 堀江小学校の教育環境改善が迷走中

なお、旧堀江中学校には何と大阪市教委の部局が入っているそうです。勿体ない話です。

旧堀江中学校はど~なんねん?
教育委員会のイチ部署が引っ越して来ました
https://www.eightcorp.jp/blog/2024/03/9-27/