大阪市立幼稚園は園児募集に苦戦しています。令和7年度新入園児募集(中間発表)にて、多くの幼稚園(特に4歳児クラス)に限られた申込みしかありませんでした。
1次募集は締め切られましたが、引き続いて3歳児クラスがある幼稚園の7割強にて2次募集が行われています。
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各幼稚園の3歳児クラスの募集人数は20人です(靫幼稚園のみ40人)。7割強の市立幼稚園3歳児クラスでは1次募集にて定員の半数程度の3歳児の申込みしかありませんでした。1次調整での充足率50%は危機的な数字です。
理由は明らかです。2歳児までに保育所等へ入所する児童の増加、給食実施園の少なさ、保育時間の短さ、施設の古さ等、要は令和の子育て世帯のニーズと大きく掛け離れているからです。
社会的なセーフティネットの一つという公立幼稚園の性質上、充足率の低さをもって「過剰だ」とは言い難いです。保育所等へ3歳児クラスから入所するのが決して容易ではなく、私立幼稚園は所在地が偏っています。
しかしながら、個々の子育て世帯のニーズから乖離している部分については改善する必要があります。さもなくば、来年以降は更なる園児減少に見舞われます。
2026年4月に3歳児クラスへ入園するのは、コロナ禍真っ只中に産まれた子供達です。少子化が急加速した年代です。一定数の園児が集まらなければ、園活動が難しくなります。そしてますます園児が集まらなくなるという、負のスパイラルに陥ります。