2025年度保育所等一斉入所申込状況分析、第2回は北区です。

※10月28日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。



昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。

希望保育所等が平準化、隔年現象も発生か

北区の申込数は前年より20人減の693人、募集数は36人減の802人となりました。募集倍率はほぼ横ばいです。年齢別には1歳児申込数の減少、及び3歳児申込数の増加がやや目立つ程度です。全体としては概ね昨年通りです。

全体を見た所、第1希望とする保育所等が昨年より平準化・分散している印象を受けました。また「隔年現象」と呼べば良いのでしょうか、昨年の一斉入所で第1希望が少なかった保育所等を第1希望とする動きが見られます。何らかの意図が働いたのではないか、と感じるぐらいです。

全年齢を合算した入所倍率が2倍を超えた保育所等は5か所あります。音色つばさ保育園・中之島ちどり保育園・茶屋中津保育園・金蘭会保育園・天音つばさ保育園です。毎年多くの方が第1希望とする保育所等が大半を占めています。

例外は茶屋中津保育園(2.67倍)です。昨年と比べて0歳児募集数が減少、そして1歳児申込数がほぼ倍増しています。昨年とは様相が異なります。

0歳児で入所倍率が2倍を上回った保育所等はありませんでした。2倍ちょうどだったのが医誠会国際総合病院さくら保育園(事業所内)、次いで高いのは天音つばさ保育園(1.83倍、保育士等優先利用あり)、それ以外は概ね1倍前後でした。大半の0歳児入所希望者は第1希望としている保育所等へ入所できるでしょう。

やや難しいのが1歳児です。例年通り、6年保育を行う保育所等に第1希望が集中しています。

特に厳しいのは長柄保育園(4.2倍)・金蘭会保育園(4.33倍)・明の守なかざき園(3倍)・フェアリー保育園本庄東(3倍)・ポピンズナーサリースクール扇町(3倍)です。これらの保育所等は募集数が少なく、きょうだい加点がある児童すら入所できない可能性があります。

一方で昨年より第1希望が大幅に減少し、入所しやすくなると考えられる保育所等もあります。さつき保育園・マミーズアイ保育園おおさかきた分園・マザーシップ新梅田保育園・愛のめぐみ保育園・あい・あい保育園大淀中園などです。区全体の1歳児申込数が減少したのに加え、昨年に高倍率だった保育所等を避ける動きが生じています。

注意が必要なのは音色つばさ保育園です。昨年まで著しい高倍率となっていましたが、今年は1歳児の募集予定がありません。理由は不明です。今後、希望保育所等を周辺他園に変更する動きが生じます。

1歳児よりやや入所しにくいのが2歳児です。申込数は昨年とほぼ同数ですが、募集予定数が14人も減少しています。厳しいのは中津保育園(3倍)・金蘭会保育園(2.33倍)・えがおの森保育園どうしん(2.5倍)です。とは言え、北区はここ数年間で保育所等が急増した事もあり、以前より遙かに入所しやすくなっています。

3歳児で注意が必要なのは区東部です。たとえば同一地域にある同心保育園とえがおの森保育園どうしんは、共に3歳児倍率が2倍を超えています。この2園を共に希望している入所者が多いと考えられ、どちらにも入所できない3歳児が生じてしまう状況です。

周辺地域には3歳児申込数が募集数を大きく上回る保育所等が散在しています。3歳児クラスへ進級すると同時に幼稚園へ転出する園児もいるので、最終的な3歳児募集数はもう少し増えると考えられます。とはいえ、東部地域の3歳児は慎重な対応が必要となるでしょう。

穴場かもしれないのは、グラングリーン大阪に新設されるにじいろ保育園うめきたです。-3歳児は第1希望が募集予定数を下回っています。蔓延電車で登降園するのは大変ですが、一考の価値があります。

今後の予定&運営支援のお願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。次回以降は城東区(リクエストを頂きました)・東住吉区を予定しています。

「○○区の情報を早く知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。現在も体調不良が続いています。お時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。

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