入院中の生後1か月の乳児が飲む母乳に食塩を混ぜた疑いで母親が逮捕されました。母親には4年前に別の男児へ血液を繰り返し飲ませた疑いで逮捕されており、現在は執行猶予中です。
生後1カ月の息子に塩を混ぜた母乳を摂取させたとして、大阪府警捜査1課は8日、傷害容疑で契約社員の吉良莉歩容疑者(27)=大阪市此花区春日出中=を逮捕した。
「全く意味が分かりません」と容疑を否認しているという。男児は母乳を摂取後、5日間の集中治療を受けた。
逮捕容疑は今年1月上旬、大阪府内の病院で、生後1カ月の男児に、塩化ナトリウムを含む母乳を病院の看護師を介して摂取させ、塩化ナトリウム中毒による高ナトリウム血症などの傷害を負わせた疑い。
同課によると、1月中旬に府内の児童相談所から虐待に関する情報提供が府警にあり、捜査を開始した。男児が体調不良になった直前に飲んだ母乳は吉良容疑者が持参したもので、男児の血液はナトリウムなどの濃度が異常値を示していたという。
同課は、子どもの病気やけがを捏造(ねつぞう)して献身的に介護し、周囲の同情を引こうとする「代理ミュンヒハウゼン症候群」の可能性や、病院関係者への不満や家庭環境など、動機や背景について詳しく調べる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/62c6ae5e31c90d14c498869815c8b2cc09146a79
1月上旬に過剰摂取させられた後、早くも中旬には児相経由で大阪府警に情報提供が為されていました。非常に早い動きです。それもその筈、同容疑者には同種の前科がありました。
このニュース記事を読んだ直後、「以前にも似た様な事件があった。確か血液を混ぜていた。」と思い出しました。その通りでした。容疑者は4年前にも別の男児に自分の血液を飲ませていました。
吉良容疑者は、2020年9月に別の男児の口に自分の血液を入れたとして逮捕され、21年10月に懲役8月、保護観察付き執行猶予3年の判決を受けている。
当時は入院中の乳児に対して血液を飲ませ、何度も何度も吐かせていました。
生後2カ月の長男の口に何者かの血液を含ませて嘔吐(おうと)させたとして、大阪府警捜査1課は傷害の疑いで、母親の井田莉歩容疑者(23)=大阪市住之江区=を逮捕した。「血液を注入するようなことはしていません」と容疑を否認している。子供を病気にして自分に注目を集めようとする「代理ミュンヒハウゼン症候群」の疑いも指摘されており、府警は慎重に調べている。
逮捕容疑は、今年2月中旬と3月上旬に大阪市内の病院の病室で、入院中の長男の口に誰のものか分からない血液を含ませ、吐かせた疑い。長男の命に別条はない。
同課によると、長男は1月に発熱のために入院した後、20回以上血を吐く症状があり、そのたびに井田容疑者が看護師に伝えていた。病気による症状はなく、長男のそばに井田容疑者のみがいたときだけ嘔吐が確認されたことから、虐待の可能性が高いと判断した。
https://www.zakzak.co.jp/article/20200909-7YCIOU6DHNMI5OX5XUK6LDYQLY/
4年前と現在は名字も居住区も違っていますが、名前は同一、かつ年齢に矛盾はありません。やはり同一人物です。
容疑者にとっては少なくとも3人目の子どもでした。1人目は脳性麻痺によって2歳で死亡、血液を飲ませられた2人目は児相に保護(その後の経緯は不明)、そして3人目は食塩を摂取させられていました。
井田は夫と結婚する前にも同じ病院で女児を出産しているが、小児脳性麻痺を患っており、2歳で命を落としたという。父親が誰かは身内にも明かしていない。
「友人を介して妻と知り合ったとき、長女が本当に可愛かったんです。ただ、長女が亡くなった頃から妻の生理が来なくなったようで、不妊治療を続けてようやく長男を妊娠。それを機に入籍しました。でも、その息子にも自由に会えない状態です」(同)
被害者となった長男の命に別条はなかったものの、現在は児童相談所に“保護”されている。夫妻は息子を取り戻すべく、弁護士を立てて家裁に申し立てを行い、今月中にも判断が下されるところだった。
https://www.zakzak.co.jp/article/20200909-7YCIOU6DHNMI5OX5XUK6LDYQLY/
代理ミュンヒハウゼン症候群は何度も繰り返すのでしょうか。過去には神奈川県大和市で子供4人が不審死する事件がありました。
大和市の事件とは異なり、大阪市での事件は病室で発生しました。看護師等の気を引こうとしたのかもしれませんが、すぐに気付かれました。結果として子供の命は助かりました。