コロナ禍の影で虐待事件が増加しています。外出しづらい環境下にある為、内在化した虐待が発生しやすくなっています。

大阪市で女の子が母親の交際相手に虐待を受けましたが、それに気づいた保育園が警察へ通報しました。交際相手は逮捕され、女の子は児童相談所で保護されています。

https://www.youtube.com/watch?v=ux5ml3K38MY

 同居していた交際相手の娘の女児(6)に結束バンドで拘束するなどの虐待をしたとして、大阪府警捜査1課は10日、逮捕と暴行の疑いで、大阪市東成区中本、会社員、末次一茂容疑者(31)を逮捕した。大筋で容疑を認め、「ご飯をこぼすなどしたため、いらいらして暴力を振るうようになった。30回くらいはやった」と供述している。

 逮捕容疑は昨年5月31日夜、自宅の浴室で、当時5歳だった女児の両手首を結束バンドで拘束し、逆さづりにして頭部を浴槽の水につけるなどしたとしている。けがはなく、同市の児童相談所が保護している。

 同課によると、昨年6月に保育園で吐き気などの体調不良を訴え、右鎖骨に骨折の痕跡が見つかったことから、児相が府警に連絡した。

 同課は、女児を殴ったとする別の暴行容疑で今年4月に末次容疑者を逮捕。日常的に虐待を繰り返していたとみて調べている。

https://www.sankei.com/affairs/news/210510/afr2105100015-n1.html

逮捕されたのは、東成区の会社員、末次一茂容疑者(31)です。

警察によりますと、末次容疑者は去年5月、自宅のマンションの浴室で、交際していた女性の5歳の長女の手足を結束バンドで縛ったうえ、足をつかんで逆さづりにし、頭を浴槽の水につけたとして暴行などの疑いが持たれています。

翌月、長女が保育園で「吐き気がする」と訴えたため病院を受診したところ、肩に骨折のあとがあったことから、保育園側が虐待の疑いがあるとして通報したということです。

末次容疑者は当時、交際相手の女性と長女などあわせて5人で暮らしていて、警察の調べに対し、容疑をおおむね認めたうえで、「ごはんをこぼした時やうそをついた時に、げんこつや足で蹴る暴行を30回ぐらいしていた」などと供述しているということです。

警察は、虐待を繰り返していたとみて詳しいいきさつを調べています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210510/2000045385.html

交際相手の当時5歳の娘に暴行を加えた疑いで逮捕された男が、食事を十分に与えていなかった疑いも強いことが分かりました。

末次一茂容疑者(31)は去年5月、大阪市東成区の自宅で交際相手の当時5歳の娘に対し、両手足を結束バンドで縛り、逆さ吊りにして浴槽の水に頭をつけるなどの暴行を加えた疑いで逮捕されました。

警察によると、女の子は暴行を受けた翌月に保育園に登園した際、以前より痩せていることに職員が気付き、体調不良も訴えていました。

その後の捜査で、女の子が普段から食事を十分に与えられていなかった疑いが強いことが分かりました。

警察は、末次容疑者が虐待を繰り返していたとみて追及しています。

https://www.ktv.jp/news/articles/554474b2_cd88_4b27_8aae_193dbfd3225b.html

 交際相手の連れ子の女児(6)を縛って頭を風呂に沈めたとして、大阪府警は10日、大阪市東成区中本3丁目、会社員末次一茂容疑者(31)を暴行などの疑いで逮捕し、発表した。容疑をおおむね認めているという。

 捜査1課によると、末次容疑者は2020年5月31日午後8時45分~9時ごろ、自宅の風呂場で女児の両手首と両足首を結束バンドのようなもので縛り、逆さづりにして、頭を浴槽内の水につけた疑いがある。

 末次容疑者は、交際相手の女性(27)と女児、自身の連れ子ら計5人暮らし。女児が通う保育園が昨年6月、体調不良の女児を病院で診てもらったところ、けがの痕があり、児童相談所に相談して発覚した。

 末次容疑者は府警の調べに「(女児が)自分の連れ子と比べて言われたことができないことにいらいらした」と供述したという。今月7日には大阪地検が、19年11月にも女児の頭を2度殴っていたとして、暴行罪で起訴した。ほかにも女児がご飯をこぼしたり、うそをついたりした時に殴る蹴るの暴行を計30回ほどしたと話しているといい、府警が捜査している。

https://digital.asahi.com/articles/ASP5B73BVP5BPTIL01Z.html

家庭環境は非常に複雑でした。末次容疑者とその連れ子2人?、交際相手と女児、計5人で暮らしていました。

虐待が行われたのはコロナ禍の真っ只中でした。昨年5月は大阪でも緊急事態宣言が発出されていました。子育て世帯を巡る環境は激変し、外へ遊びに行くのが難しい毎日が続いていました。

当時は保育所から「登園を控えて欲しい」という旨が要請されていました。女の子が保育園へ登園し続けていたかは分かりませんが、これまでと全く違う環境で過ごしていたのは違いありません。

大人にも大きな影響を与えました。仕事が減ったり、外へ遊びにいけなければ、30歳前後の男性はイライラが募るでしょう。それを小さな女の子にぶつけたのは容易に想像できます。

本件では保育園が子供を保護する役目を果たしました。

保育園では身体測定を毎月行っています。体重の急減があったら、保育士はすぐに気づきます。ましてやシングルマザー家庭、すぐに園長や担任保育士が相談して「おかしい」と気づいた筈です。

更には女の子は吐き気を催した体調不良を訴えました。コロナウイルスに感染している可能性もあります。慎重に慎重を重ね、掛かり付けの病院を受診したのでしょう。

ただ、吐き気だけならレントゲン等は行わない筈です。骨折を疑う外傷や本人からの話があり、念には念を入れて検査を行った結果、骨折が判明したのでしょう。

女の子は現在6歳、虐待が行われた頃は4-5歳です。自宅でどうやって過ごしているかをしっかり話が出来る年齢です。「おじさんに怒られた、叩かれた」といった話も聞き出せた筈です。

保育園や病院から児童相談所に通報され、児相から警察へ通報がありました。まずは女の子を保護し、時間を掛けて捜査を進め、交際相手の逮捕に至りました。

もしも女の子が保育園へ通っていなければ、虐待が発覚するのに長い時間を要したでしょう。保育園の役割は重要です。