父親が運営する保育園に勤務する長田凪巧(なぐみ)被告が園児に猥褻行為等を行って逮捕された事件につき、刑事裁判が行われています。
驚くことに、少なくとも7人の園児が被害に遭っていました。報道等から紹介します。
【1人目】
午睡の見守りをしている最中に女児をトイレへ呼び出し、バンダナで目隠しして猥褻行為をした。業務用スマートフォンで撮影し、私物のスマートフォンへ映像を転送した。【2人目】
午睡の見守り中に女児を押し入れへ呼び出し、バンダナで目隠しして猥褻行為をした。私物のスマートフォンで撮影した。【3人目】
午睡中に起きていた女児に声を掛け、押し入れへ誘い込んだ。バンダナで目隠しして猥褻行為をした。【4人目】
午睡の見守り中に女児を押し入れへ誘い込み、バンダナで目隠しして猥褻行為をした(複数回)。【5人目】
元保育士と2人で押し入れに入り、バンダナで目隠しして猥褻行為をした。(過去に鑑賞した)児童ポルノを思い出し、同様の行為をしてみたいと思っていた。【6人目】
遊んでいた女児に声を掛け、バンダナで目隠しして猥褻行為をさせた。【7人目】
教室で2人きりになった機会に声を掛け、防犯カメラが撮影できないピアノの下へ誘い込んで猥褻行為をした。咄嗟の犯行だったのか、バンダナで目隠しをしなかった。
小児性愛者の怖さを実感します。自身が勤務する保育園であれば、どの時間帯のどの場所ならばこっそりと猥褻行為が出来るかは分かります。その上で自身に懐いている女児に声を掛け、誰にも見えない押し入れ等で目隠しをし、猥褻行為等を行っていました。極めて悪質です。
事件の発覚が遅くなった理由の一つは、犯行現場となった保育園の運営者が長田凪巧被告の父親であった事です。
恐らく他の保育士等は長田被告の不審な行動を勘付いていたでしょう。少人数もしくは1人で行う午睡の見守りであっても、たまたま他の保育士等が通りがかる事もあります。被告が女児と一緒に押し入れを出入りする姿を見たら、「何をしているのだろう?」と疑問に感じます。
しかし、他の保育士や幹部職員に相談するのは難しいです。経営者の息子、つまりは数年後に保育園を代表する人物を疑うのです。保育園のトップから何らかの嫌がらせをされないかと危惧するのは当然です。確実な証拠がない限り、見なかったことにしてしまう気持ちは理解できます。
いわば父親が支配する保育園に於いて、息子が好き勝手に振る舞っていた構図です。一連の犯行の背景には、父親の影響力があったという事実は避けがたいです。同族が運営する保育園の「闇」です。
本人の責任は極めて重大ですが、犯行を容易に実行できる環境を提供した父親の責任も大きく重いです。なお、父親からの謝罪は未だ無いとの事です。