【ニュース】めだか保育園(さいたま市)にて4歳女児がプールで溺死 の続報です。

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事故当日はプール遊びの最終日だったそうです。監視している保育士がプール付属の滑り台を片付けていて、園児から目が離れてしまったそうです。

意識不明の重体女児が死亡、さいたまの保育園プールで事故 当時は保育士2人で監視「片付け中に目が離れ」

 さいたま市緑区大間木の認可保育所「社会福祉法人こぐま会めだか保育園」のプールで浮いているのが発見され、意識不明の重体となっていた女児(4)は25日未明、搬送先の病院で死亡が確認された。浦和東署が明らかにした。同日夜に行われた保護者説明会の出席者によると、保育園側は「プールの滑り台を片付けている時に子どもから目が離れた」と説明した。

 同署によると、死亡したのは同区大間木、会社員男性(34)の次女赤沼美空(みく)ちゃん。県警は遺体を解剖するとともに、業務上過失致死容疑も視野に当時の状況を調べている。

 事故を受けて市は24日から職員を保育園に派遣。事実関係を確認し、当時の様子や職員の配置状況などの検証を進めている。

 市の聞き取り調査で、美空ちゃんが発見される前、監視に当たっていた保育士2人がプールに設置されていた滑り台を外す作業をしていたことが判明。年長者から順番にプールで遊び、美空ちゃんは入ってから数分後、浮いているのが見つかったという。

 県警は25日、実況見分を実施。保育園に設置された防犯カメラの映像を解析するとともに、職員からも事情を聴き、安全管理体制に問題がなかったか調べている。

 同署によると、プールはブルーシートなどを材料にした仮設式で、園庭に設置されていた。大きさは縦6メートル、横4・7メートル。地面が傾斜しており、深さは70~95センチだった。事故当時は3~5歳の園児19人が遊んでいた。園児が「あー」と声を上げたため保育士が確認したところ、美空ちゃんがうつぶせの状態で浮いていたという。

 市によると、保育園は2008年3月開園。園児数69人、職員数15人。黛秋代園長(67)は「こんなことになって申し訳ない」と謝罪した。

 市は25日、市内の私立認可保育園135園に対し、プールに限らず、保育中の子どもの安全について注意するよう通知した。

http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/08/26/03_.html

上記記事によると、プールはブルーシート等を材料とした仮設式だそうです。現場画像をよく見ると、板の様な物(ベニヤ板?)の周囲に木杭を地面に打って固定し、その中にブルーシート状の物を広げてプールとして利用している様子です。


http://www.sankei.com/images/news/170825/afr1708250006-p2.jpg


http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/08/26/03.jpg

もしもブルーシートが滑りやすい素材であれば、何らかの弾みで足を滑らせてそのまま溺れてしまった可能性があるでしょう。

こうした重大事故が起こる以前には、事故の一歩手前という出来事が何度も起きているでしょう。いわゆるヒヤリハットです。

過去に足を滑らせ溺れた園児がいなかったのでしょうか。いたとしても、当時は監視していた保育士がすぐに助けたのでしょう。しかし、本件では監視の目が離れてしまっていました。

事故が起きた保育園は、地元で良い評判だったそうです。

さいたまプール女児死亡、地元で評判の保育園 園長や保護者ら目を押さえ泣く「人員不足改善で防げたのか」

 さいたま市緑区大間木の認可保育所「社会福祉法人こぐま会めだか保育園」のプールで浮いているのが発見され、意識不明の重体となっていた女児(4)は25日未明、搬送先の病院で死亡が確認された。浦和東署が明らかにした。同日夜に行われた保護者説明会の出席者によると、保育園側は「プールの滑り台を片付けている時に子どもから目が離れた」と説明した。

 一夜明けた25日朝から県警捜査員らが現場で実況見分を行い、園庭に設置されたプールに入って深さなどを測っていた。

 午後7時ごろからは保護者会が開かれ、別の園に関わっている参加者の男性は「園長から謝罪と経過説明があった。保護者からは保育をこれからどうするか、ちゃんとできるのか、という質問があった。半分以上の人がハンカチで目を押さえて泣いていた。園長も泣いていた」と話した。

 保育園の関係者や近隣住民らによると、同園は子どもを自然のままに伸び伸びと育てる保育方針を採っており、泥んこの中で遊ばせたり、冬でも半袖やランニングシャツで長い距離を歩くなど特色のある活動をしていた。プールもその一環で、3~5歳児を同時に遊ばせていたという。

 8歳の娘と歩いていた近所の会社員女性(40)は「この園に通っていた子は活発で、しっかりしていて、何でもできる子が多いという印象」と言う。男児2人を連れていた近所の主婦(38)は「自然派で人気があって評判の保育園と聞いていた。親も信頼して預けていると思うので自分の子どもだったらショック」。近くの公園で子ども3人を遊ばせていた30代主婦は「保育園の人員不足が改善されてほしい。そこでカバーできていれば防げたのでは」と訴えた。

 周囲はJR武蔵野線東浦和駅から北に約2キロの閑静な住宅街。近隣住民らによると、この一体は近年再開発された新興住宅地で、住所も仮のままになっており、小さな子どもを持つ世帯が多いという。

 一方、保育園から約1キロ離れた赤沼美空ちゃんの自宅周辺はひっそりと静まり返っていた。子ども3人を連れていた近くの主婦(39)は美空ちゃんについて「お姉ちゃんと同じくらい大きな体格で元気そうな子だった。人ごとには思えない」と心配していた。

http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/08/26/04_.html

園児69名の保育園なので、3-5歳児の定員は各12-15名程度でしょう。大半の園児が0-1歳児から入園し、1日の大半を共に生活していました。

同年齢に限らず、異年齢の子供を有する保護者同士も顔馴染みばかりだったと思われます。喪失感は計り知れないでしょう。

また、子供と言えども3歳以上となると、周囲で何が起こっているかを薄々理解できてきます。数日後に子供から「○○ちゃんがいない」という言葉がこぼれると、大人が涙を堪えるのは難しいかもしれません。

本当に悲しい出来事です。