京都・大阪・神戸は京阪神と称されますが、その気候は随分と違います。最も過酷なのは京都です。夏は暑く冬は底冷えがします。

本日の京都は屋外での運動が原則禁止される「熱中症警戒アラート」が出るほどの暑さでした。しかし社会見学は対象外だったのでしょうか。

蹴上浄水場(東山区)を社会見学に訪れた京都市立仁和小学校4年生(53人)の内9人が熱中症の症状を訴えました。痙攣を発した児童もいます。2人が救急搬送されています。

京都市消防によりますと、正午ごろ京都市東山区の「蹴上浄水場」で職員から「社会科見学で来ていた小学生8人が体調不良を訴えている」と通報がありました。

社会科見学に来ていたのは市立仁和小学校の児童で、体調不良を訴えた児童8人のうち男女2人を熱中症の疑いで救急搬送したということです。

気象庁によりますと、午後1時時点で、京都市内の気温は36℃を超えています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f22b44783d77cb27f9e09728b632c576a49fce76

 消防によりますと5日正午すぎ、京都市東山区にある蹴上浄水場の職員から、「社会科見学をしていた小学4年生、8人が気分不良を訴えている」と119番通報がありました。

 全員が熱中症の症状だということで、8人のうち6人は症状が軽く、搬送されていませんが、2人が救急搬送されました。またそれ以前にも、1人の女子児童が、熱が上がり痙攣を起こすなどの体調不良を訴え、救急搬送されていたということです。具体的な症状は午後2時現在、分かっていませんが、全員意識はあったということです。

 京都市教育委員会によりますと、京都市内の小学校の4年生、約60人が社会科見学のために訪れていたということで、見学の最中に複数の児童が体調不良を訴えたとみられています。熱中症による搬送を受け全員で学校に戻ったということです。

 京都市の5日気温は、正午時点で35.8℃と、猛暑日を記録していて、他にも男性1人、女性3人を熱中症の疑いで救急搬送しているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/16fdc852bce14bfdc2aaa0f7e768ce7c20ada54c

仁和小学校は京都市上京区にあります。北野天満宮の近くと言えば分かりやすいでしょう。蹴上浄水場は南禅寺や京都市動物園の近くです。

あくまで推測となりますが、移動経路は市バス(徒歩8分程度)と地下鉄(西大路御池→蹴上)だと考えられます。蹴上駅からは三条通を下り、信号を渡って行きます。

蹴上浄水場は山裾にあります。施設内は殆ど日陰が無かったと記憶しています(屋内を除く)。

直射日光、三条通を通過する自動車の排気熱、そして市内中心部で温められた風が山裾にぶつかる場所です。熱が籠もりやすい場所と言えるでしょう。

夏場の小学校の社会見学は過酷です。徒歩での移動距離が長く、自由に休めず、水分補給も水筒のみです。日傘も持てません。気持ち悪くなってもなかなか言い出しにくいです。

本日の京都は熱中症警戒アラートが出ていました。昼前には「暑さ指数(WBGT)」が「危険」を超えていました。


https://www.wbgt.env.go.jp/graph_ref_td.php?region=07&prefecture=61&point=61286

屋外での運動に限らず、小学生の屋外活動も取りやめるべき気温です。夏の京都は大人でも根を上げるぐらいに過酷です。

では、どうしてこの時期に実施したのでしょうか。同小学校の年間行事予定表を確認したのですが、本日の社会見学に関する記載はありませんでした。


https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/files/102407/doc/156436/5202912.pdf

もしもイレギュラーな見学であれば、十分な事前準備や安全管理等が出来ていなかった可能性があります。

夏場の屋外活動は命に関わります。特に7月は「原則実施しない」と考えるべきでしょう。怖いです。