子育てを始めてから早十年以上が経過していますが、今年度は保育所等や学校を退職・休職する「先生」が非常に多いと感じています。

お世話になっている保育所等でも学校でも「先生が退職・休職した」という表現では無く、子供のクラスに関係がある場合に「○○先生の代わりに××先生が受け持ちます」というお知らせが伝えられます。直前あたりから○○先生の姿が見えなくなるので、保護者も子供も「何かおかしいけど、そういう事か」と気づくわけです。

子供のクラスに関係があるだけでも多くの先生が退職・休職しているので、保育所等や学校全体ともなると相当の規模になってしまうでしょう。一保護者ですら心配になるほどです。

お知らせには理由をハッキリ記載している事例もあれば、知らされない事例もあります。

最も多かったのは「体調不良による退職・休職」でした。具体的な病状等を知るよしもありません。が、「唐突な退職・休職に困った」と管理職へ突っ込んで訊ねたところ、問題なない範囲で事情等を聞けた事もありました。

中には前向きな理由による休職も少なくありません。今年は産休や育休を取得した先生が少なくありませんでした。保育所等では先生の仕草や様子で気づくのですが、学校はプリントにて突然知らされて驚く事もありました。

これだけ多くの先生が職場を離れてしまうと、人員を遣り繰りする管理職はさぞ大変でしょう。「市教委に何度も相談している」「派遣会社に依頼している」といった話も聞きます。

新たな教員も保育士がすぐにやってくる訳ではありません。当面は現有人員で遣り繰りせざるを得ません。

担任の先生が事故で長期休職したクラスでは、他のクラスの先生・担任を持っていない先生・教頭先生や校長先生が代わる代わる授業を行ったそうです。数年前に先生がコロナに罹患した当時を思い出しました。

反対に産休・育休から復職された先生もいます。しかしながら、すぐにフルで働けるわけではありません。多くの子育て世帯が経験した様に、小さな子供はすぐに体調を崩します。保育所等から「お迎え電話」が頻繁に掛かってきます。

学校では始業時間までに出勤できない先生が数人いるとも聞いています。一般的な企業の始業時間は朝9時が多いのですが、学校は朝8時台です。自宅近くの保育所等へ朝7時過ぎに子供を預けても、始業時間や朝の会に間に合わない場合もあり得ます。

恐らくは時短扱いにしていると思うのですが、子供にとっては朝の会を担任以外の先生が行うのは違和感がある様子です。また、代わりに朝の会を行う先生にも負担が掛かります。

こうした事象が今年度だけなのか、それとも来年度以降も続くかは分かりません。少なくとも保育所等や学校に大きな負担が掛かっていると共に、様々な事情によって所定時間にフルタイムで働けない先生方が増えているのが現状です。