2024年度保育所等一斉入所申込状況分析、第8回は住吉区です

※10月末に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。

1歳児入所難→翌年の2歳児入所難に波及

住吉区の申込数は706人(昨年より65人減)、募集数は740人(同28人減)でした。ここ数年間の区全体の入所倍率は1倍前後で安定しており、今年は0.95倍です。

年齢別の入所倍率も安定しています。今年は4歳児申込数が急増しましたが、募集枠の範疇に収まっています。

入所しにくいのは1歳児です。申込数325人に対し、募集数は244人に過ぎません。100人近くの1歳児が入所できない見通しです。

入所倍率が特に高いのは、こぐま保育園(2.75倍)・ひまわり保育園(3.2倍)・四恩るり保育園(5倍)・グローバルキッズあびこ園(2.8倍)・ほわいと保育園住吉(3倍)・認定こども園東よさみ幼稚園(5倍)・ゆり保育園(3.4倍)です。

これらの保育所等の多くは募集数も決して多くありません。場合によってはきょうだい加点があっても入所できない恐れがあります。

また、KIDSROOMBaby-bee(募集予定数1人)は保育士等優先枠の申込があります。募集枠が増えない限り、優先枠の利用者で決定します。

不安要素は長居保育園です。昨年は1歳児募集枠が3人あったのですが、今年の募集予定はありません(今後追加される可能性はありますが)。第1希望を変更する園児が少なくない事から、周辺他園の第1希望は中間発表時より増加する可能性が強いです。

2歳児は一部の保育所等で著しい高倍率となっています。募集予定数1人に対し、多くの第1希望が集中しています。あびこひかりこども園・こぐま保育園・ひまわり保育園・ほわいと保育園住吉・まんだいぷちほいくえん・ゆり保育園です。

実はこうした保育所等の多くは、昨年(2023年4月入所)の1歳児倍率が極めて高い値でした。当時は入所できず、1年後に改めて入所・転所を申請した方が少なくないとみています。

2年越しで希望する理由の一つは「きょうだい」です。上の子が在園している保育所等に1歳児クラスで申し込んだ下の子が入所できず、今回は2歳児クラスへ申し込む構図です。

フルタイム共働き+きょうだい加点、更には認可外保育加点が上乗せされるケースもあり得ます。「207点だから一安心」とは言えないのが辛いです。

きょうだい加点があっても1歳児クラスへ入所できない大きな理由の一つは「1歳児クラスの募集枠の少なさ」です。

先に記した保育所等の多くは、1歳児募集枠より0歳児募集枠の方が大きくなっています。が、一斉募集で申し込むのは、0歳児より1歳児が遙かに多いです。0歳児入所倍率は低く、1歳児は高騰しているのが現状です。

早期に園児を確保したい思惑や0歳児早生まれの年度途中入所の機会拡大等といった事情があるでしょうが、0歳児・1歳児募集枠の著しい不均衡は不合理です。せめて1歳児募集枠は0歳児以上に設定してもらいたいです。

今後の予定&運営支援のお願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。

「○○区の情報を早く知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。現在も体調不良が続いています。お時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。

同時に、皆様に運営支援へのご協力をお願いしています。

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