2024年度保育所等一斉入所申込状況分析、第3回は福島区です
※10月末に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。
昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。
鷺洲・海老江地区の1-2歳児は極めて厳しい
福島区の申込数は前年より33人増加し、620人となりました。0歳児は減少している一方で1-4歳児は増加しています。特に4歳児申込数は倍増しています。
募集数は前年より58人増の593人となりました。入所倍率が高い1歳児・3歳児で増加しましたが、まだ申込数には到底及びません。
年齢別の入所倍率は2歳児・4歳児で大幅に上昇しています。反対に0歳児や1歳児では低下しました。
0歳児入所倍率が2倍を超えたのは海老江ひばり保育園・アポロ鷺洲保育園の2園です。この地域は大型マンションの竣工が続き、子育て世帯が年を追う毎に増加しています。フルタイム共働きでも入所できない場合が起こり得ます。
1歳児は入所倍率が極めて高い保育所が数多くあります。2倍を超えたのはアイグラン保育園海老江(8倍!)・海西ひばりこども園・新家保育園・新福島ちどり保育園・吉野ちとせ保育園・海老江ひばり保育園(4倍)・あいあい保育園鷺洲園・あぽろ鷺洲保育園(4倍)です。
特に鷺洲や周辺地域で6年保育を行う保育所等の倍率が酷い数字になっています。
アイグラン保育園海老江は1歳児募集予定1人に対して8人が第1希望としています。フルタイム共働き+きょうだい加点があっても入所できない児童が生じ得ます。
反対に同園の0歳児は募集予定9人に対して1人しか第1希望としていません。このままだと0歳児クラスは閑散とする一方、1歳児クラスは多くの希望者が入所できなくなります。
同園は以前から0歳児と1歳児の募集予定人数が不均衡です。福島区全体での1歳児倍率の高さを踏まえると、0歳児と1歳児の人数バランスを検討してもらいたいです。多くの1歳児入所希望者が泣いていると考えられます。
海老江ひばり保育園やアポロ鷺洲保育園は例年数多くの第1希望が集中しています。数年前に超大型マンションが竣工し、局地的なベビーラッシュが到来しているのでしょう。マンション内に保育施設を整備すべきでした。
例年より入所倍率が大幅に低下しているのは、中之島ひばり保育園と海東ひばりベビーセンターです。
中之島ひばり保育園は0歳児募集枠を減らし、代わりに1歳児募集枠を増やした様に見えます。1歳募集予定数が2人→8人へと大幅に増加しています。
海東ひばりベビーセンター(地域型保育)は第1希望数が昨年の13人から今年は3人へと激減しています。
同園は海老江ひばり保育園の連携施設(同一法人が運営している)であり、連携施設で「3歳児受け入れ支援」を行っています。卒園後は本園たる海老江ひばり保育園で継続して保育が行われるのは心強いです(転所人数の上限に注意)。
福島区の1歳児は入所倍率が高く、認可外保育施設加点を有している児童も少なくありません。入所倍率が高い保育所等を第1希望とすると、フルタイム共働きであっても決まらない恐れがあります。
仮に第1希望で入所倍率が高い保育所等を希望するのであれば、第2希望以下は慎重に検討して下さい。相当数の入所保留者が発生する見通しです。
その他の年齢得注意が必要なのは保育所第二和光園の2歳児です。募集予定数2人に対し、2人が保育士等優先枠での入所を希望しています。募集予定数が増えない限り、同園の2歳児は保育士等優先枠の2人で決定します。
第1希望の変更を推奨したいのですが、周辺他園の2歳児は何れも高倍率です。そもそも2歳児の入所倍率その物が1.17倍から1.47倍へと急増しており、特に鷺洲・海老江周辺で顕著です。深刻な事態です。
今後の予定&運営支援のお願い
今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。
「○○区の情報を早く知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。現在も体調不良が続いています。お時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。
同時に、皆様に運営支援へのご協力をお願いしています。
必要な育児・生活・事務用品等がありましたら、
ぜひ阿倍野区もお願いします!