(1/30追記)
希望者が殺到した中之島小中一貫校への入学抽選にて、事務処理の誤りが明らかになりました。

大阪市では、令和6年4月に中之島小中一貫校が開校するにあたり、就学を希望する児童生徒の全市募集を行ったところ、希望者が受入可能人数を超えた学年があったため、令和5年12月6日(水曜日)に北区役所において就学に係る公開抽選を実施し、抽選結果を12月7日(木曜日)に大阪市ホームページに公開しました。

 12月7日(木曜日)、公開された抽選結果を確認した天王寺区及び平野区に居住の児童生徒の保護者から抽選結果に自分の子どもの抽選番号が掲載されていない旨の問合せが、それぞれの区役所へありました。

 すぐに申請状況を調査したところ、受入可能人数を超えた学年の補欠登録者の抽選において抽選漏れ及び学年の誤りがあったこと並びに受入可能人数内の学年での受付漏れがあったことが判明しました。

 本件を受けて全区調査を行い、令和5年12月11日(月曜日)に他区において誤りはないことを確認しましたが、令和6年1月15日(月曜日)に、西区内の市立小学校に就学し他区に居住している児童の保護者から、中之島小中一貫校に応募したがその後連絡がない旨の問合せが居住区の区役所にあったため、すぐに申請状況を確認したところ、受入可能人数を超えた学年の補欠登録者の抽選漏れがあったことが判明しました。

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kita/0000618227.html

申し込んだにも関わらず、抽選結果に自分の番号が見つかりませんでした。慌てて問い合わせを行うのも当然です。

抽選を申し込んだ各区役所が事務処理を誤っていたのが原因でした。異なった学年で受け付けたり、受付簿を(北区役所へ)送付するのを忘れていました。

これで明らかになったのは、中之島小中一貫校への入学希望者が広範囲に及んでいたという事実です。少なくとも天王寺区と平野区には入学希望者が存在しました。

抽選漏れのため補欠登録が必要となる方

天王寺区居住の新2年生1名及び新3年生1名の計2名
西区内就学中(他区居住)の新2年生1名

本来とは異なる学年での抽選となっていたため正しい学年での補欠登録が必要な方
平野区居住の新5年生1名

受入可能人数内のため希望どおり就学可能な方
天王寺区居住の新6年生2名及び新8年生1名の計3名

中之島小中一貫校から天王寺区・平野区は遠いです。特に平野区は大阪市の東南端に位置しています。こうした遠方からの希望者があるほどに、小中一貫校は魅力的な学校なのでしょう。うちの子供達も「新しくて綺麗な校舎はずるい」と不満を零していたぐらいです。

(12/21追記)
12月6日に抽選が行われました。

令和6年度入学 全市募集している小中一貫校における公開抽選の結果について
https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000585781.html

事前に公開された希望状況通り、当選したのは極一部の方でした。多くの方は補欠登録者となりました。

Download (PDF, 218KB)

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令和6年度大阪市学校選択制の希望状況が公表されています。各区の状況は大阪市役所ウェブサイト更新情報(非公式)からリンクがあります。

注目していたのは、来年4月に北区中之島に新設される中之島小中一貫校です。都会のど真ん中に新しい校舎が設置される事もあり、説明会には大勢の人が訪れたと聞いています。

【12/21追記】中之島小中一貫校が2024年4月開校へ、学校選択・指定校変更はご近所優先

結果はこちらです。


https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000548/548219/hp20231031.pdf

学区外からの申込が殺到しました。特に新1年生は学区外からの受入可能人数の12倍以上、新7年生(中学1年生)は5倍以上の申込がありました。

大半の学年では第一優先(中之島一貫校へ学区を分割する、扇町小学校・西船場小学校・花乃井中学校の分割後学区の在住者等)で受入可能人数を超過しています。第二優先以下では抽選に臨むチャンスすらありません。

こうした状況は推測できていました。真新しい校舎(多くの大阪市立小中学校の校舎は老朽)・先進的な授業・新しい人間関係等、極めて魅力的です。

子供達に完成予想図を見せながら新設校の話をしたところ、「ずるい!」と言われました。気持ちは理解できます。

大阪市は学力テストの平均点の低さがしばしば指摘されます。が、教育熱心な家庭や優秀な児童生徒は少なくありません。子供や先生からの話を聞く限り、決して少なくない児童生徒が勉強に熱心では無く、宿題すら出さず、平均点を大きく引き下げる要因となっている様子です。

新設校の学区は地価が高い地域です。隣接する学区等からは教育熱心な家庭の児童生徒が数多く通学するでしょう。児童生徒の平均的な学力水準は高く、それに見合った授業が行われるでしょう。