2012年に兵庫県尼崎市で発生した連続殺人・死体遺棄事件を思い出しました。

神戸市西区玉津町の草むらで6歳男児が死亡しているのが発見されました。また、男の子の祖母は家族に監禁・暴行を受けていました。一連の容疑で男児の母親とそのきょうだい、計4人が逮捕されました。

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(6/23 17:00追記)
複雑な事件の流れを時系列に落とし込みました。

【神戸6歳虐待死・7/23更新】逮捕歴ある穂坂大地容疑者が穂坂修君への暴行主導か(時系列)

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(6/23 15:20追記)

一家の暮らしがおかしくなったのは、昨年末に弟が同居し始めたのがきっかけかもしれません。

弟の大地容疑者(32)が自宅での同居を始めた昨年末以降、怒鳴り声などが聞こえるようになったことが23日、近隣住民らの話で分かった。

県警はきょうだいが同居を始めた経緯や修君の死因などを詳しく調べる。

近所の70代女性によると、20日夜に保護された母由美子さん(57)は7、8年前、双子の次女朝美(30)、三女朝華(30)両容疑者と共に引っ越してきた。間もなく、妊娠中だった沙喜容疑者も同居を始め、修君を含む5人で暮らしていた。

ところが、昨年末ごろから大地容疑者が同居するようになると、家族の様子が変わった。「命令が聞かれへんのか」という男性の怒鳴り声や「ぎゃあ」という女性の叫び声が聞こえるようになったといい、女性は「生活の様子がおかしくなった」と振り返った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/be5028d066cd1754d9c03aeec081b46065a9aae0

30代前半の独身男性と5-6歳の男の子は生活習慣やリズムは全く違います。しかも修君は療育中でした。イライラが募り、怒鳴り、手を出したのでしょう。

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(6/23 14:50追記)
神戸市は保育所を経由して情報を掴んでいました。ただ、話は区役所・市役所・児童相談所で止まっており、警察に伝わっていなかった模様です。

 神戸市によりますと、修ちゃんは0歳の頃から保育園に通っていましたが、今年2月以降休みがちになっていたということです。また、今年4月20日に登園した際に体にあざがみられ、4日後の24日に修ちゃんの尻と右肩にあざがあることが確認されたということです。その際に保育所から西区役所に通報、その後区役所の職員が家庭訪問を行い、沙喜容疑者らに聞き取りをしましたが、「あざに心当たりはない」と話していたということです。

保育園で修ちゃんに聞き取りを行った際、あざについて「誰かにされた」と話していたということです。

また、こうした状況を踏まえても市は警察への相談などはしていなかったということです。

また、今年5月上旬に沙喜容疑者からは、「子どもが育てにくい、一時保護してほしい」と相談があり、こども家庭センターが保護する意向だったといこうとですが、その後、沙喜容疑者側から保護を保留にしたいとの申し出があり、その後、最終的には保護を断ったということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3f4921772ef0db502c8a29cfc9890107336ff119

0歳から保育所に通っていたので、日々の成長や様子は事細やかに把握できていた筈です。休みがちになったのは今年2月以降なので、その時期に何らかの変化があったのかもしれません。

アザを付けた人物も重要です。休みがちになった時期に新たに同居した人物がいたら、真っ先に疑います。

今年5月に一時保護を申し出たのはやや不自然です。本当に育てにくいならば、もっと早い時期に相談する筈です。特にイヤイヤ期は乗り越えられなかったでしょう。本当に母親の意向だったのでしょうか。

まだ謎が多いままです。

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(追記)
虐待らしい異常な状況を目撃した証言が複数有ります。

 近くに住む男性は、男児とみられる男の子が、母親らしき女性からどなられる様子をたびたび目撃していた。男性は「一体何があったのだろうか」と語った。

近所の70歳代女性は、母親が数か月前、男児の腰付近に縄をくくりつけて歩いている様子を見かけたという。「異様な光景だった。まさか男児が遺体で見つかるなんて。何かできることがあったのだろうか」と唇をかんだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/15004e80955ba23619d2a6687373a6204400a753

 (近所の人)
「男の子がわーっと走ってきても普通の親なら止めたりダメとかいうけど、喋るだけで全然止めない。私の車をボンボンと叩いてくることがあったが、遠目で笑ってるだけみたいな、私も怒れないから窓を開けて危ないというけど親は何も言わない状態でした。(積極的に子育てしてる感じではない?)なんかおかしいなという点はあった、お母さん大丈夫かなと思っていた。今は彼氏がいる感じで手をつないで出て行っているのを見た。(子どもが叫んでいたのはどこですか?)(家の)2階のところベランダから。変わった子で『僕暇なんです、助けてください』みたいな感じで、買い物に行って置いて行かれたのかなとも感じた」

https://news.yahoo.co.jp/articles/f926fcb3757f3801c08104f41e680f4f1c988655

単純な虐待では無く、一種異様な光景です。手を差しのばしたくても、公的機関に通報したくても、怖くてできないかもと感じました。自分の身に危害が及ばないかと不安になります。

男児は保育所に通っていましたが、最近は姿が見えなかったそうです。

修ちゃんと同じ保育園に娘を通わせていた近所の女性によると、保護者の間で最近、修ちゃんを見なくなったと話題になっていたという。別の近隣住民の女性も「子どもの声がずっと聞こえていたのに、6月上旬ごろから聞いていない」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f51367ab3e082e1e3e7a63285c4d189fcea7d621

理由がハッキリしない長期間の欠席です。神戸市西区役所から保育所へ重点的に見守りする必要がある旨の連絡が行われていた筈です。保育所は長期欠席している旨を区役所へ連絡していなかったのでしょうか、それとも区役所が無視したのでしょうか。

遺体はスーツケースの中に入れられて遺棄されており、発見時は一部が腐敗していました。見つかったのは神戸市西区平野町慶明にある原っぱです。ため池の奥です。土地勘がある地元住民しか知らない場所です。

「夜間に大人4人がフードを被り、大きなスーツケースを引いて歩いていた。」という証言も出ています。

(近所に住む人)
「頭に頬かぶりして、フードコート着て、4人が4人とも出ていった、キャリーバッグを引いて。何しとんねんこの子らと思ってた」

https://news.yahoo.co.jp/articles/662ed9063b5522f768f8c3d2af7abc6cb72f24cc

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 兵庫県神戸市内の草むらの中で6歳の男の子が死亡しているのが見つかりました。警察は男の子の祖母への傷害などの疑いで母親ら4人を逮捕していて関連を調べています。

6月22日午後6時過ぎ、神戸市西区内の草むらで6歳男児が死亡しているのが見つかりました。

死亡していたのは穂坂修ちゃん6歳です。

また、警察は修ちゃんが発見された草むらの近くの住宅で、57歳の祖母を監禁し、顔面を殴り背中などを鉄パイプ複数回殴るなどの暴行を加えケガをさせたとして、同居する修ちゃんの母親(34)ら男女4人を逮捕しました。

監禁と傷害の疑いで逮捕されたのは、修ちゃんの母親で、神戸市西区玉津町の無職・穂坂沙喜容疑者(34)と穂坂大地容疑者(32)、穂坂朝美容疑者(30)、穂坂朝華容疑者(30)ら4人です。

警察によりますと、6月20日の深夜、57歳の祖母が垂水区内の路上で、目や背中などにケガをした状態で保護されたということです。また、祖母は沙喜容疑者らから家で暴行を受けていたため、沙喜容疑者らが外出したタイミングで家から逃げたということです。

また、祖母は引き戸に外鍵をつけられた押し入れに監禁されていたということです。

警察は沙喜容疑者らの認否を明らかにしていません。

警察によりますと、修ちゃんに刺し傷や切り傷は確認されていないという事ですが、今後司法解剖を行うなどして、詳しい死因を調べることにしています。警察は修ちゃんと死亡との関連について捜査しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b733bdccc9e08f9a934bd027c2ae56fb96f8c07

 同居する母親を自宅で監禁して暴行したとして、兵庫県警は22日、神戸市西区玉津町居住(いすみ)、無職穂坂大地容疑者(32)と、同居する30~34歳の姉妹3人を監禁と傷害容疑で逮捕し、発表した。

自宅近くの草むらから、大地容疑者の姉の沙喜容疑者(34)の長男、修君(6)の遺体が見つかり、県警は関連を調べている。

捜査1課によると、4人の逮捕容疑は今年3月~6月20日ごろ、自宅で母親(57)を監禁したというもの。また、6月19日ごろ、母親の背中を鉄パイプなどで殴るなどの暴行を加えてけがを負わせた疑いがある。県警は4人の認否を明らかにしていない。

20日夜に母親が同市垂水区内で県警に保護され、容疑者の自宅を訪れたところ、4人は室内にいなかった。22日午後6時過ぎ、捜査中の警察官が草むらで修君の遺体を見つけた。

https://digital.asahi.com/articles/ASR6Q7JZ4R6QOXIE05S.html

異常な事件です。34歳から30歳の4きょうだいが実の母親を監禁、そして子供を殺害した疑いが持たれています。

神戸市西区は高度成長期に大規模な宅地造成が行われた地域です。「山、海へ行く」というキャッチフレーズが使われました。この地域は阪神高速道路が真ん中を横切り、ロードサイド店や住宅が建ち並んでいます。

一家が住んでいたのは西神グリーンハイツです。朝日新聞の掲載写真と一致します。

今後は一家の関係性や動機、そして神戸市の対応が焦点となるでしょう。6歳であれば幼稚園や保育所、もしくは小学校へ通っている年齢です。いずれかの施設に通っていたら、虐待に関する情報は確実に神戸市へ寄せられます。

また、近隣住民は男の子の異様な行動を目撃していました。誰かが児童相談所等へ通報した事があったかもしれません。

4きょうだいはいずれも無職と報じられています。どうやって生活していたのでしょうか。

今後は更なる余罪が出てくる可能性が濃厚です。まだ分からない事だらけです。