青森市の認可保育所「青森第二なかよし保育園」にて保育士4人が園児へ暴行・暴言を繰り返していました。園は4人を懲戒解雇し、保護者・園児に謝罪しています。

 青森市の認可保育所「青森第二なかよし保育園」で、保育士4人が園児らに、暴行したり暴言を吐いたりしていたことが29日、園や関係者への取材で分かった。園は保護者に謝罪し、不適切な保育をした保育士4人を懲戒解雇処分にしたという。

 園は、青森市の社会福祉法人「桐紫会」が運営しており、生後2カ月から6歳まで約50人の園児が在籍。園によると、11人いた保育士のうち4人が、園児に暴行したり暴言を吐いたりしていたという。

 被害を受けた園児の保護者によると、園長が3月下旬に被害を受けた園児宅を訪問し、暴行や暴言の内容について説明したうえ、謝罪したという。

 その説明では、主任の保育士が2月下旬、ほかの保育士が園児に暴行するなどしている様子を目撃。園内にあるカメラの映像を1月中旬までさかのぼって調べたところ、4人の保育士が園児11人に対し、同様の行為をしていたことが分かった。

https://digital.asahi.com/articles/ASR3Y6V40R3YULUC00S.html

保育士による園児への暴行等が行われていたのは、「青森第二なかよし保育園(青森市小柳6丁目11-11)」です。

園児数は50人という小規模な保育所です。風通しが良い保育所と思いきや、園児への暴行が陰に隠れて行われていました。主任保育士が暴行する現場を目撃していなかったら、未だに表沙汰にはなっていないでしょう。

保育士による暴行の多くは園児の様子から明らかになります。園児が家庭で保護者に伝えた、登園するのを極度に嫌がっている、身体から暴行等の痕が見つかった、というのが典型例です。今回のケースはやや珍しい部類です。

11人の保育士の内、4人が関わっていたというのは深刻です。実に3割以上の保育士が暴行等に加わっていました。「園ぐるみ」と指摘されても仕方が無い規模です。

また、園児への暴行等を遡って確認できたのは1月中旬まででした。大勢の保育士が暴行等を行っていた事実に鑑みると、それ以前から行われていたと考えるのが自然です。

今回は主任保育士が暴行を初めて確認してから1カ月余りという短期間の内に、行政への報告・内部調査・保護者等への謝罪・保育士への処分が行われました。他の同種事例と比べて素早く進んだという印象です。適切な事後対処が行われたのか、それとも臭い物に蓋をしようと迅速に進めたかは不明です。

考えたくもない事態ですが、保育士による園児への暴行に保護者がいち早く気付くには、どこに気を付ければ良いのでしょうか。基本的な事ですが、「常日頃から子どもの様子を注意深く見る」に尽きます。

子どもの年齢や性格等によって成長段階は区々です。ただ、ほぼ全ての園児は言葉・行動・表情等で「好き嫌い」を表す事ができます(あの猛烈なイヤイヤ期は思い出したくもありませんが)。

もしも保育所で暴行等が行われていたら、保育所への登園を渋ったり、とある保育士に抱っこされるのを拒んだりする様な仕草が現れる筈です。

今朝の登園途中、たまたま知人(上の子の同級生の保護者)にに保育所の前で会いました。久しぶりだったので少し話していたら、子どもがしきりに保育所の方を指さしてアピールしてきました。「早く保育所に連れて行って!遊びたい!!!」という意思表示でした。少なくとも登園を渋ったり拒んだりする仕草はありません。