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【H28版】大阪市子育て支援施設マップ(非公式)より

H28保育所等一斉入所結果分析、地域編です。第25回は城東区を取り上げます。なお、同区に関する過去の分析記事は、「検索:城東区 分析」からご覧下さい。

分析精度の向上の為、今年から各保育所・年齢(0-2歳児)毎の「推定入所最低点」(以下「最低点」とします。)を掲載します。

利便性が高く、全体的に厳しい状況

H28保育所等一斉入所結果分析(2)によると、多くの区と同じ様に城東区も就学前人口が減少しています。一方で保育所在籍率(=整備率)は市内平均を大きく上回っています。

しかし、H28一斉入所での申込数・保留数は大きく伸び、保留率も16.4%へと上昇してしまいました。保育所等への入所を申し込む割合が上昇し、保育需要が高まっているのを示しています。

同区はJR・京阪を利用して市内中心部へ通勤しやすい場所にあります。大型マンションも多く、共働きしやすい環境が整っていると言えるでしょう。

その為か、入所最低点は全体的に高止まりしています。特に北部と南部は高く、1-2歳児はフルタイム共働きでなければ厳しい保育所が多くを占めています。なお北部地域は都島区と、中部地域は鶴見区と、南部地域は東成区と連続性が感じられます。

北部地域はフルタイム必須、それでも厳しい保育所も

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城東区の保育所等への入りやすさには、はっきりした傾向が窺えます。入所しにくい保育所は国道1号線・今里筋付近に集中しています。沿線には鉄道駅・区役所等が集中しています。利便性が高く、保育需要も強いのでしょう。

該当する保育所の入所倍率は高く、特に入所最低点が極めて高いのが特徴的です。1-2歳児ではフルタイム共働きでも厳しい保育所等が少なくありません。

地域別に見ていきます。最初は地下鉄長堀鶴見緑地線より北にある北部地域です。

京阪関目・野江駅の周辺に入所最低点が極めて高い保育所が集中しています。城東区内で最も難しい地域です。特に厳しいのはきらら保育園・関目保育所・成育児童センター(こども園)です。

3施設の1歳児最低点は201-203点となっています。何らかの加点がなければ1歳児入所は極めて難しいと推測されます。0歳児・2歳児入所も190-200点が必要だと考えられます。ただ、きらら保育園は増築工事を行っており、募集人数が昨年より若干増えると聞いています。

3施設の周辺にある保育所も、最低点は低くありません。関目聖マリア幼稚園(こども園)・わんわん保育園・すみれ保育園・大阪信愛保育園(こども園)は、殆どの年齢の入所最低点が200点となっています。0歳児・2歳児に限ると、上記3施設より入所するのに高い点数が必要な場合が多くなっています。

これ以外の保育所等は若干入所しやすくなっています。鉄道駅からやや離れ、第1希望とする児童が相対的に少ないからでしょう。とはいえ、一部の年齢(特に2歳児)は200点でも入所が厳しいと推測されます。

北部地域での入所は総じて「フルタイム共働きが前提」と言えるでしょう。幼稚園もあるにはあるのですが、やや離れた地域に散在しています。バス登園・預かり保育を利用すれば、何とか仕事と両立できそうです。

なお、北部地域での入所が厳しい場合、次に検討すべきなのは中部地域(下記参照)と地下鉄野江内代駅(都島区)の周辺にある保育所でしょう。北部地域と比べて入りやすく、かつ市中心部への通勤も容易です。勾配がない地形なので、自転車登園もしやすいでしょう。駅前駐輪場を利用している家庭も多いと思います。

中部地域は2保育所へ集中、それ以外はやや入りやすい

次は長堀鶴見緑地線から第二寝屋川の間、中部地域です。一部の保育所等は入りにくいものの、入りやすい保育所等も少なくありません。北部地域と比べると、入所しやすい地域と言えるでしょう。

入所最低点が高いのは鯰江保育所とゆりかご保育園です。1-2歳児最低点が201点、0歳児が180-200点という高さです。両保育所は鉄道駅に近く、駅利用者の希望が集中している為でしょう。

しかし、それ以外の保育所となると、入所最低点はやや下がる傾向が見受けられます。1-2歳児最低点は180点前後という保育所が大半を占めています。鯰江保育所・ゆりかご保育園を第1希望として入所できなくても、それ以外の保育所であれば入所できる可能性が強いでしょう。入所保留となる可能性が、北部地域より極めて低いと感じられます。

なお、新設された今福青い鳥保育園の入所最低点は、全年齢(0-2歳児)で200点となりました。募集人数は多かった一方、蒲生四丁目駅を利用する世帯が鯰江保育所と同時に希望した為でしょう。来年は更に入りにくくなる可能性が強いです。

南部はフルタイム必須、地域型保育事業は入りやすい

最後は第二寝屋川以南の南部地域です。保育所に入りにくい一方、増えつつある地域型保育事業には比較的入りやすい状況です。

フルタイムでも入所できるか分からないのは、森之宮保育園・東中浜ひばり保育園・城東ちどり保育園(こども園)です。1-2歳児最低点は200-201点と高くなっています。1歳児入所倍率は2-4倍と高く、加点がなければ困難と言えるでしょう。

0歳児は東中浜ひばり保育園が201点と高く、きょうだいが在籍している児童で埋まってしまいそうです。同保育園は公立園が民営化したものです。0歳児募集数が3人と少ないのは、公立時代の名残でしょう。

一方、南部地域では地域型保育事業も数多く設置されています。保育所と比べ、入所最低点は低めです。たとえば1歳児は170-190点程度です。卒園後の保育先が心配となりますが、幸いな事にこの地域での3歳児募集枠は比較的多めです。東中浜ひばり保育園・城東ちどり保育園は10人前後のまとまった募集を行っています。

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なお、平成29年度保育所等一斉入所申込書は9月16日(金)から配布、申込受付は10月3日(月)~10月17日(月)までとなっています(詳細はこちら)。17日までに提出できなかった場合、救済措置はありません。期間内に確実に申込手続を終えて下さい。