大阪市における生後6カ月~4歳を対象としたコロナワクチン接種(乳幼児接種)のスケジュールがようやく公表されました。接種開始日が11月9日以降、接種券の発送予定日が11月18日以降(到着予定は11月22日以降)となります。
【新型コロナワクチン】乳幼児接種(生後6か月〜4歳)について
2 乳幼児接種(生後6か月~4歳)の概要
接種対象者
生後6か月から4歳までの大阪市民の方接種開始日
令和4年11月9日(水曜日)以降※接種券が届いた方から接種できます。
※接種開始日等は取扱医療機関により異なります。詳細は取扱医療機関にご確認ください。
※生後6か月になる前日から接種ができます。実施期間
令和5年3月31日(金曜日)まで
注意が必要なのは接種スケジュールです。
上記ページでは「乳幼児(生後6か月~4歳)のワクチン接種は、3回接種を受けることで初回接種が完了します。新型コロナワクチンの接種期間は、現時点で令和5年3月末までとなっているため、3回の接種を完了するには、1回目の接種を、原則として令和5年1月13日(金曜日)までに受ける必要があります。」と青黒字で強調されています。
これは事実上、年内に初回を予約する必要があるでしょう。
大阪市の事務手続が混乱しているのでしょうか。接種可能日が11月9日であるにも関わらず、接種券を発送するのは11月18日を予定しています。
明らかに矛盾しています。手元に接種券が無い状態でどうやって接種予約・接種すれば良いか、混乱は必至です。早期に接種券が必要な方には、個別申し込みによって前倒しして発送する事が可能です。
接種券の先行受付について
生後6か月以上4歳以下の方の初回接種(1~3回目接種)の開始に伴い、接種券については令和4年11月18日に対象者に接種券を発送します。令和4年11月18日の発送より前に接種券が必要な方は、以下の「申請方法」に沿って申請してください。申請いただいた方については11月上旬から順次接種券を送付します。
乳幼児接種でタイトなのは接種スケジュールです。3回目接種を年度末までに終えるのに加え、その間に年末年始が入ります。1-2回目の間は3週間、2-3回目の間は8週間を空ける事とされています。
つまり、1回目接種が12月5日(月)~中旬となってしまうと、2回目接種が年末年始に重なってしまいます。この期間の初回接種を避ける医療機関もあるでしょう。
となると、初回接種できるのは11月~12月頭、12月下旬・1月上旬~13日までしかない計算です。極めて短い期間です。本当に接種希望者が接種できるのでしょうか。
ただ、心配は杞憂かもしません。大阪市のワクチン接種率は全国最低水準に低迷しています。10月24日時点での12歳から17歳の2回目接種率は53.1%、5歳から11歳に至っては6.32%に低迷しています。
少なくとも生後6カ月~4歳児の接種率が5歳~11歳を上回る事はないでしょう。接種する乳幼児がごく僅かかもしれません。上記の期間設定がそれを物語っているのであれば、至極残念です。
周囲には既に第8波の大波が押し寄せています。お世話になっている学校では学級閉鎖が目前に迫り、保育所は既に一部クラスが臨時休業を行っています。園全体の臨時休業という言葉も飛び交い始めました。
日々発表される感染者数以上に、周囲の感染状況は深刻です。実際の感染者数を大幅に取りこぼし、過小発表しているのではないかと疑っているぐらいです。