毎年恒例となりました。当ウェブサイトでは大阪市内に新設される保育所の建設現場等を訪れ、建設予定地や周辺環境等をご紹介しています。
今年は体調不良等により、予定より大幅に遅れてしまいました。中間発表後の希望変更等に活用して頂けたら幸いです。
2023年度新設保育所紹介、第1回は「ポピンズナーサリースクール扇町(北区)」です。
なお、大阪市内で2023年4月以降に新設開所する保育所等が発表されましたに一覧表を掲載しています。ご参照下さい。
ストリートビュー・基本データ・周辺環境
基本データ | |
仮称 | ポピンズナーサリースクール扇町 |
住所 | 北区南扇町1-14(関電労働会館1階) |
開所予定日 | 2023年4月1日 |
予定定員 | 30名 |
設置・運営法人 | (株)ポピンズエデュケア |
ホームページ | https://www.poppins-recruit.jp/recruitment/job1/6332.html |
ポピンズナーサリースクール扇町は北区南扇町1-14にある関電労働会館1階部分に設置されます。同会館はまだ新築されたばかりの真新しいビルです。1階北東部分に保育所用と思われる玄関やスペースが設けられています。
ここに定員30人の小さな保育所が設置されます。定員は0歳児が3名・1歳児が4名・2歳児が5名・3歳児以降は各6人という、小規模な施設です。
場所柄から関電労組で働く職員を対象とした保育施設ではなく、地域住民等へ広く開放している施設です。
北区はフルタイムで共働きしている子育て世帯が非常に多く、保育施設は未だに不足しています。来春には3保育所が新設される予定です。こうした地域は北区のみです。
大阪市は北区や中央区といった中心部に限り、定員30名という小規模な保育所の設置を認めています。定員60名以上という中規模以上の保育所を設置するには場所が足りず、定員20名以下の地域型保育事業は6年保育を望む保護者ニーズとのズレが生じてしまいます。
ただ、1学年あたり6人という人数をどう捉えるかは、人によって違いがあるでしょう。少人数で手厚く保育が行われると考える方もいれば、同じ年齢の子供が少ないのはさみしいという方もいるでしょう。
本来はテナントが入居するスペースに設置されるので、園庭はありません。徒歩5分程度の場所にある野崎公園を園庭代わりに利用するのでしょう。広く、遊具も豊富です。
ただ、「多くの子供が遊んでいるので、公園内での喫煙はご遠慮下さい」との看板があったのは気になりました。
最寄駅は地下鉄南森町駅です。徒歩5分程度で辿り着けます。地下鉄扇町駅も徒歩圏内です。更に阪急梅田駅やJR大阪駅も徒歩圏内です。梅田近辺で働く方は、ここから徒歩通勤も可能です。私も設置予定場所から梅田まで歩いてしまいました。
運営法人・設置予定地域の保育事情
ポピンズナーサリースクール扇町を設置・運営するのは、(株)ポピンズエデュケアです。数多くの子育てサービスを担っている株式会社ポピンズのグループ会社です。
大阪市内ではポピンズナーサリースクール鴫野・天王寺・鶴見緑地を運営しています。
中央区は大阪市内で最も保育所等が足りず、そして入所しにくい区です。特に同園が設置される北区南西部は、市内で最も入所するのが難しい地域です。毎年の様にタワーマンションが建設されるにも関わらず、保育所等の設置が全く追いついていません。
来春にかけては北区内を通過する地下鉄堺筋線の沿線に3保育所が設置されます。いずれもタワーマンションが近く、居住者の利用を想定しているのでしょう。
地域型保育事業と異なり、6年保育が保障されるのは極めて大きなメリットです。しかしながら小さなテナント部に設置されるのを懸念する家庭も少なくないでしょう。
昨年は中央区で同規模・同種の場所に保育所が新設されましたが、第1希望は伸び悩みました。独立した園舎と園庭がある、従来型の保育所を希望する家庭が多かったと記憶しています。