2023年度新設保育所紹介、第5回は「北堀江せせらぎ保育園(西区)」です。

なお、大阪市内で2023年4月以降に新設開所する保育所等が発表されましたに一覧表を掲載しています。ご参照下さい。

ストリートビュー・基本データ・周辺環境

基本データ
仮称北堀江せせらぎ保育園
住所北堀江3-11-28?
開所予定日2023年4月1日
予定定員90名
設置・運営法人(学) 小川学園
ホームページhttps://www.cosmo.bz/ed/kitahorie_seseragi/index.html

北堀江せせらぎ保育園は西区北堀江3-11-28付近に設置されます。浄徳寺の西にある貸し駐車場に設置されます。

10月下旬に現地に訪れた際は駐車場の門が閉ざされたのみで、敷地部分は全くの手つかずでした。11月中旬には敷地が目隠しで囲まれ、工事が進んでいる様子でした。

ここに鉄骨造3階建の園舎が建築されます。完成予想図は同園ウェブサイトに掲載されています。

https://www.cosmo.bz/ed/kitahorie_seseragi/index.html

意外に感じたのは1階の造りです。なにやら駐車場に見えます。保育室や職員室等が設置される様子は窺えません。職員用の駐車場としては台数が多すぎます。1階部分の駐車場は外部に賃貸し、保育室等は2-3階部分に設置する様に見えました。

記憶の限りでは、大阪市内にこうした造りの新設保育所はありません。建坪率の上限近くまで園舎を建築するか、土地の一部を地上園庭とするのが専らです。

こうした造りで心配なのは耐震性と園児の動線です。手前側の開放口が大きくなっており、こうした建物は阪神大震災で大きな被害に遭いました。最新の耐震設計ならば十分に対応できていると思いますが、若干の違和感はあります。

園児の導線も気掛かりです。玄関部分が2階だとすると、恐らくは園児や保護者は階段を上下するのでしょう。ベビーカーは1階部分に置き、子供を抱っこして移動するのでしょうか。階段部分は屋根がありません。ベビーカーから降ろした子供を抱っこし、傘をさして登るのは事故が起こりやすいです。

避難車で散歩へ出掛けるのも大変です。まさか乳児を1人ずつ抱っこで降ろし、1階部分に寄せた避難車に乗せるのでしょうか。災害時には早急に避難できるのでしょうか。

内階段はよく見かけます。しかし、こうした外階段がある新設保育所は思い出せません。

完成予想図には多くの緑が見えます。2-3階部分の一部を園庭とするのでしょう。奥に広い敷地なので、手前部分に園庭を設けられるだけの広さがあります。

外遊びで利用するのは阿弥陀池公園でしょう。堀江小学校のすぐ南にあります。多くの子供が遊び、活気がある公園です。

定員は90名を予定しています。一方、中間発表時点での第1希望者は23人に留まっています。西区は保育所等が充実しているので、既に保育を行っている既設保育所を希望する方が大半です。他の選択肢が充実した地域では、園舎が無く、姉妹園すら見学できない保育所は選びにくいです。

最寄駅は地下鉄西長堀駅です。徒歩3分です。駅チカなのは助かります。新なにわ筋の向かい側には大阪市立中央図書館やKOHYO堀江店があり、子育て世帯は助かります。

運営法人・設置予定地域の保育事情

北堀江せせらぎ保育園を設置・運営するのは、学校法人小川学園です。本部は西九州新幹線が開通したばかりの佐賀県嬉野市にあります。九州で幼稚園2園、全国各地で保育所等5園を運営しています。関西は本園が初めてです。

数年前まで西区東部は大阪市内で最も保育所等へ入所しにくい地域の一つでした。が、大阪市は極めて積極的に保育所等を新設し、未就学児のピークも過ぎた為、ここ2-3年は急激に入所しやすくなっています。

本園を第1希望としている方は、ほぼ全員が入所できる見通しです。0歳児のみが募集数を超えていますが、他年齢が大きく下回っている事から、年齢毎の定員数を若干変更して入所できる様に調整するものと期待したいです。