大阪市会の前田議員が公園管理に苦言を呈しています。

酷い状態ですね。誰も公園を利用せず、草木が生い茂るに任せられています。議員が市へ指摘した所、即座に除草作業等が行われています。

写真では少し分かりづらいですが、ここは豊崎北公園です。

議員は「市の公園所管は、子供たちや市民の事を本当に考えて維持管理してるのか」と厳しく指摘しています。が、毎日数多くの利用者がいたら、公園は自然に返っていません。

真っ先に指摘すべきなのは、豊崎北公園の立地です。北を淀川、東と南をJR貨物線・JR東海道線に囲まれた、大阪市北区の北端とも言える場所です。それに加え、現在は西側では阪神高速淀川左岸線の豊崎換気所・豊崎ICを設置する建設工事が進められています。その更に西には新御堂筋があります。

四方をこれだけ大規模な道路・鉄道・河川に囲まれている公園は大阪市内でも珍しいです。「陸の孤島」とすら呼べる地域です。

周辺は一戸建て・マンションと事業所が混在しています。人口も決して多くない地域です。公園を利用する地域住民は決して多くないでしょう。

地域外からの利用者も見込みにくいです。JR東海道線を挟んだ東には大きな本庄公園、貨物線の南には豊崎東公園、新御堂筋の西には中津公園があります。地域外の子供達はこうした公園で満足し、豊崎北公園までやってこないのでしょう。大きな道路や鉄道を越え、かつ阪神高速の工事用車両が行き交っているので、保護者としても行かせたくありません。

この点に付き、前田議員も「利用率は年々低下傾向」と述べています。低下どころか、現在は利用者が殆どいないのではないでしょうか。利用者がいたら草木が生い茂る事も無く、もっと早くに苦情が区役所へ寄せられている筈です。

実際には同公園へのニーズが極めて乏しいのが実情です。適切な維持管理は必要ですが、そもそも論として「豊崎北公園は必要なのか」という観点からの検討を要するでしょう。場所が余りに悪すぎます。

利用者が極めて少なく、適切な維持管理が為されていない公園は他にもあります。公園が設置されたのは数十年も前でしょう。当時と今は時代が違います。必要性が極めて乏しい公園は縮小・廃止するのも必要です。