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(追記)
一部の生徒がマスクを着用していたり、長袖ジャージを着用していたそうです。
大会のパンフレットでは、マスクの着用は競技によって分けていて、応援合戦やリレーなどは着用しないよう推奨してしましたが、玉入れや綱引きなどは、マスク着用を推奨していました。
学校側は2日夜、会見を開き、校長は「熱中症対策のため、全ての競技でマスクを外すよう生徒らにアナウンスしたが、マスクを着用していた生徒も一部いた」と説明しています。
https://www.ktv.jp/news/articles/c3ed0378_be3a_45e4_a541_a5fcc553e090.html
玉入れや綱引きは生徒が至近距離で活発に活動する競技です。マスク着用を推奨する考えは理解できます。
一方、熱中症予防のため、文部科学省は体育や運動会等でのマスク不着用を強く指示していました。十分な距離が取れない場合でも同じ扱いです。
しかし、こうした取り扱いに不安を覚える気持ちは理解できます。例えば屋外であったとしても、ほぼ密着している大勢の人間が大声を出すのは心理的嫌悪感を持ちます。
そもそも屋外で密着する競技を行うには、炎天下でないことは大前提でした。熱中症を避けるには今日は屋外での長時間活動を避けるべきでした。しかし同校は朝9時から体育大会を行っていました。
また、例えば炎天下でないとしても、ノーマスクで至近距離で大声を出されるのは嫌です。2年間もずっと避け続けてきたのに、急に「ダメ」と言われても感情が付いていきません。
こうしたトラブルは今後も各校で起こり得ます。学校はノーマスクを強く指導するでしょうが、一部の家庭は強く抵抗すると考えられます。
なお、今日の日差しの厳しさから、たとえマスクを外していても熱中症になるのは避けられなかったでしょう。それほどの暑さでした。
マスク云々ではなく、急激に気温が上がる6月上旬の炎天下において、8時半から夕方まで体育大会を行うのが間違いでした。マスクに責任転嫁するのは間違いです。
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今日の大阪はこの夏一番の暑さだったかもしれません。屋外を歩くと汗がしたたり落ちそうな程の強い日射しがありました。
そうした炎天下の下、大阪女学院中学・高校は体育大会を行いました。約40人の生徒が体調不良を訴え、重症1人・中等症25人・軽症5人の計31人が搬送されました。
消防などによりますと 午後3時すぎ
大阪 中央区の大阪女学院で、生徒が体育大会中に熱中症になったと通報がありました
約25人が #熱中症 の症状を訴えているということです
生徒らは現場で手当てを受けていますが、今のところ症状が重い人は確認されていないということですhttps://t.co/FLgy1gwps6 pic.twitter.com/6s8grX0g8L— NHKニュース (@nhk_news) June 2, 2022
2日午後、大阪・中央区にある中高一貫校で、体育大会中に複数の生徒が熱中症になったと通報がありました。
現在、生徒およそ40人が熱中症の症状を訴えて、このうち8人が病院に搬送されたということです。2日午後3時すぎ、大阪・中央区玉造にある中高一貫校「大阪女学院」で、教員から「複数の生徒が体育大会中に熱中症になった」と通報がありました。
消防などによりますと、これまでに中学校と高校の生徒あわせておよそ40人が熱中症の症状を訴え、このうち8人が病院に搬送されたということです。
今のところ、症状が重い生徒は確認されていないということです。
学校の運動場では、午前中から中学校と高校の合同の体育祭が行われていたということです。
2日の大阪市は日中の最高気温が29.2度を観測していました。
2日午後3時15分ごろ、大阪市中央区玉造2丁目の大阪女学院中学・高校で「体育大会中に10代の女子約15人が熱中症のようだ」と119番通報があった。大阪市消防局によると午後5時15分現在、体調不良者を約40人確認しているという。救急車などのべ42台が出動し、8人を病院に搬送したという。
同校によると、この日は中学・高校の6学年が参加する体育大会を実施していた。中学3年の娘の応援に来ていたという女性(48)は「応援合戦のあたりから体調が悪くなる生徒が出始めた。先生方が担架で生徒を保健室に運んでいた」と話した。女性の娘も保健室で休んだという。
大阪女学院中学・高校は大阪市中央区玉造にあります。大阪城の南側です。
本日行われた体育大会は一般公開されませんでした。3年前の2019年に行われた大会の光景がウェブサイトに掲載されています。
2019年6月4日、中高合同の体育大会が行われました。
https://www.osaka-jogakuin.ed.jp/junior/event/sportsday_js.html
40人もの生徒が熱中症を訴えた原因は暑さだけではありません。コロナ禍です。マスク着用ではありません(体育大会では外す様に指示があった)。
コロナ禍以降の2年余り、多くの児童生徒は屋外で活動する時間が大きく減少しています。部活動も時間や活動内容が制限されました。
また、昨夏の大阪は「極限の状態」と言い表されるほどに感染が爆発し、深刻な医療危機に陥りました。真夏の運動や部活動に打ち込めるような雰囲気ではありませんでした。
結果として、児童生徒が真夏に屋外活動を行うのは、ほぼ3年ぶりとなります。熱に対する耐性が落ちているのは言うまでもありません。
子供に学校での様子を訊いたところ、「運動場で全校集会を行うのは辛い、何人も倒れてる」「体育は本当に暑い、休みたい」と話していました。
今月は数多くの学校で体育大会や運動会を行うと聞いています。実際の所、6月の大阪は屋外で運動するのに適した気象条件ではありません。急激に気温が上がっても身体が付いてこず、湿度は高く、天候は不安定です。
大阪で体育大会等を行うのは、5月下旬までや10月中旬以降が理想的です。この間は暑すぎます。脱マスク以前の話です。
久しぶりに学校活動が正常化するのは望ましい姿です。しかし、児童生徒の中身は違っています。コロナ禍で落ちた体力等に注意を払い、安全第一で行って欲しいです。