5歳から11歳を対象とした新型コロナワクチンの接種が始まろうとしています。ただ、大阪市からは全く音沙汰がありません。本当に接種できるのでしょうか。
成人とは異なり、5歳~11歳に対しては「努力義務」が除外されています。小児におけるオミクロン株の感染状況が未だ確定的で無く、オミクロン株への効果に関するエビデンス必ずしも十分でないのが理由です。
なぜ小児(5~11歳)の接種は「努力義務」が適用されていないのですか。
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0126.html
ただ、「接種勧奨」の規定は適用されています。
(予防接種の勧奨)
第八条 市町村長又は都道府県知事は、第五条第一項の規定による予防接種であってA類疾病に係るもの又は第六条第一項若しくは第三項の規定による予防接種の対象者に対し、定期の予防接種であってA類疾病に係るもの又は臨時の予防接種を受けることを勧奨するものとする。2 市町村長又は都道府県知事は、前項の対象者が十六歳未満の者又は成年被後見人であるときは、その保護者に対し、その者に定期の予防接種であってA類疾病に係るもの又は臨時の予防接種を受けさせることを勧奨するものとする
こうした中、5歳~11歳へ接種券を一括送付しない自治体があります。大阪府泉大津市です。
5歳から11歳の新型コロナワクチン接種について
1月21日に国は感染状況や諸外国の対応状況、5~11歳の子どもに対するワクチンの有効性・安全性を審査した結果、ファイザー社製の新型コロナワクチンの薬事承認をしました。
市では、国の方針を踏まえ、慢性呼吸器疾患や先天性心疾患など基礎疾患のある子どもの重症化を防ぐことが期待されていることから、まずは接種を希望する基礎疾患のある子どもから接種を進めていきますが、現在、この年齢層への接種の安全性やワクチンの効果などに関する十分な情報やデータが揃っておらず、予防接種法の努力義務の規定は適用されていないことから、接種券の一括送付は行わないため、接種を希望する人は、必ず事前に申請をしてください。
接種券を入手する為には事前申請が必要となると、その手間暇は大変です。たかが電話一本かもしれませんが、混み合いそうなコールセンターへ何度も電話を掛けるのは負担です。ついつい「面倒くさい」と感じしまい、接種するのを忘れてしまう方もいるでしょう(それが狙い?)。
成人向けの接種券には、泉大津市の南出賢一市長からのメッセージが同封されていました。
「感染予防効果を期待できるものではない」泉大津市が接種券に誤情報を同封。市長は“マグネシウム鼻うがい”を推奨
https://news.yahoo.co.jp/articles/270d99674a9ca52ac0a1151d32b53e62c0a106f4
接種による効果や必要性を過小評価し、副反応・症状・被害救済制度を大々的に掲載しています。一応は両論併記した形ですが、「接種は奨めない、接種しないで欲しい」という意向が滲み出ています。
市長のツイッターでは、5類引き下げ・反ワクチン・コロナは風邪といったリツイートが目立ちます。ツイートを読むだけで頭が痛くなってきました。住民の生命と健康を預かる市長のツイッターとは思えない内容です。
特に大きな問題なのは、厚労省やコロナ分科会等といった公的な情報では無く、一部の学者や医療関係者等の意見ばかりをリツイートしている点です。著しい偏りがあります。
「5~11歳へのワクチン接種は危ない」「こどもへの接種にメリットはないと言い切れる」といったより先鋭的な発言もありました。
南出賢一泉大津市長(こどもコロナプラットフォーム代表)からのメッセージです。
https://www.kodomocorona.com/2022/02/12/series2/
ニコニコ動画に長文のメッセージを掲載しています(こちら)Youtubeはワクチン関係の偽情報を禁じている為、こうしたメッセージは投稿できなかったのでしょう。
こうした市長の考えや姿勢に対し、泉大津市の住民はどの様に考えているのでしょうか。強く心配しています。
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(2/24追記)
兵庫県稲美町と播磨町も接種券を郵送しないそうです。
こうした国の動きから、稲美町と播磨町は接種券を郵送しないことを決めた。播磨町はホームページや広報紙で接種の実施を知らせ、希望者に同町の窓口まで取りに来てもらう。副反応なども十分に説明し、同意すれば接種券を渡すという。担当者は「接種券を送ると、特に考えずに接種する人がいるかもしれない」と説明する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d968362bedc5280c83026b0754dcdaab661546f9