遂に日本国内でオミクロン株がヒトヒト感染したと推測される事案が発生しました。
アメリカから帰国して自宅待機している最中に知人と会い、2人ともコロナ感染が判明しています。帰国者はオミクロン株と確認されました。
日付 | 項目 |
12月8日 | 20代女性がアメリカから成田空港へ帰国(検査は陰性)、自宅待機へ |
20代男性と自宅で濃厚接触(~12月9日) | |
12月9日 | 20代女性が発熱して検査を受ける |
12月10日 | 20代男性が咳や発熱を発症するが、会社へ出勤した |
12月12日 | 20代男性が家族と共にサッカー天皇杯準決勝戦(等々力競技場、川崎市)を観戦した。観戦エリアはSA席メインベンチ左側 メイン上層北側 Bゲート216-217ブロックだった。 |
12月13日 | 20代女性のコロナ陽性が判明。モデルナ2回接種済だった。 |
12月15日 | 20代男性のコロナ陽性が判明。家族3人・同僚7人が濃厚接触者に。 |
12月16日 | 20代女性のオミクロン株感染が判明。同じ飛行機の搭乗客の調査を進める。 |
天皇杯観戦者約80人・同じフロアの勤務者約100人にPCR検査を勧めている。 | |
12月17日 | 20代男性のオミクロン株感染が判明。 |
溜息しか出ません。自宅待機中の帰国当日に知人と濃厚接触(恐らくは泊まり)、そして濃厚接触者が普段通りのアクティブな生活を過ごしていました。
帰国者本人は自宅で待機していても、濃厚接触した人間が活発な社会生活を過ごしていれば、感染は広がってしまいます。
水際対策の甘さも指摘できます。オミクロン株が確認された国等はホテルでの停留を求められていますが、自宅待機で済む国もあります。十分なホテルを確保し、全員の停留を求めていれば防げたと考えられます。
水際対策強化に係る新たな措置について(オミクロン株に対する水際措置の強化)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_000999.html
天皇杯を観戦した後に体調を崩し、PCR検査を受診した方もいます。ツイッターで報告しています。
天皇杯、等々力で観戦してます。 月曜から喉の痛みがあり昨日受信、PCR検査の結果待ちです。 熱はなく36.4度。月曜日に一瞬だけ36.9度に上がりました。 明日には結果が出るだろうから陽性だったらサッカー協会へ報告するという事でいいのかな?
12日 天皇杯観戦 13日 出勤 14日 森山周一郎さんの声になる(仕事は休む) 15日 声変わらず(仕事は休んで病院で診てもらいPCR検査) 16日 仕事は休む(検査結果はまだ届かず)声はほとんど戻った( `_ゝ´)チッ 等々力に感染者が居たと知る←イマココ
感染力が非常に強いオミクロン株、学校や保育所等への流入を懸念
オミクロン株は感染力が非常に強いと指摘されています。
香港大学の研究チームは15日、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」のうつりやすさが「デルタ型」や変異前ウイルスの70倍以上に達する可能性があるとする研究結果を公表した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN15ELA0V11C21A2000000/
更なる感染拡大を抑え込んで欲しい一方、感染力の強さや警戒心の低下が相まり、感染が広がるのは避けられないと感じています。
年末年始の大移動で流行が拡大する気がしてなりません。大阪に流入するのも時間の問題でしょう。年明け以降の感染者数が非常に心配です。
特に気掛かりなのは、学校や保育所等での流行です。11歳以下の子供はワクチンを接種できていません。仮に学校等に持ち込まれれば、急激に広がります。
子供が重症化する可能性は極めて低いとは言え、その家族等が自宅待機や入院等を強いられるインパクトは甚大です。
これまで以上に感染予防に努めていきましょう。マスクや手洗いといった基本動作が重要です。
関西空港の待機ホテルでオミクロンクラスター?
関西でも感染が広がりかねない状態です。関西空港の宿泊待機施設の待機者や勤務者計4人がオミクロン株に感染していました。
関西空港の検疫所の職員が、新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」に感染していることが確認されました。検疫所の職員の感染が確認されたのは初めてです。
厚生労働省によりますと、オミクロン株への感染が確認されたのは、関西空港検疫所の30代の女性職員です。
今月12日にけん怠感や吐き気、せきなどの症状が出たため、翌日、新型コロナウイルスの検査を受けた結果、陽性反応が出たということです。
16日になってオミクロン株への感染が確認され、現在は医療機関に入院しているということです。
検疫所の職員の感染が確認されたのは初めてです。
この職員は、入国時の検査で陽性反応が出た人に待機してもらう宿泊施設で勤務していましたが、この施設で待機していた3人がオミクロン株に感染していたということです。
職員は直近に海外の滞在歴はなく、厚生労働省はこの施設で感染した可能性が高いとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211216/k10013391381000.html
ホテル内で食い止められているのを祈るばかりです。
帰国した日本人への拘束力がザルであることを、エジプト経由で今月頭にヨーロッパ旅行から帰ってきたライターさんが記事にされています。
この方の場合、自宅待機で可の国でしたが、いきなり帰宅はせず、まず成田から直で空港そばのホテルに専用バスで向かい、完全隔離の後、自宅待機に切り替えられています
(ご自身の動きをネットで公開しているため、出歩くなどは出来ない立場でしょうから、当然の動きかと思いますが。)
この方も、自宅待機が本人の自主性に任せられている事に疑問を呈されています。
https://rocketnews24.com/2021/12/05/1569001/