【H27保育所一斉入所申込分析】(6)西区前編(区全体)の続きです。

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昨年(平成26年度)と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を99.99倍としています。

【保育所別】
西区で避けて通れないのが、木津川西部と東部の違いです。
西部は比較的入所倍率・入所基準点が相対的に低く、一方で東部は著しく高い傾向にありました。
その傾向は今年も同様です。

西部にある鈴の音保育園・西保育所・梅本保育所・波除学園分園なみぴよの申込数・募集数・入所倍率はほぼ例年通りです。
申込数はやや減少しており(特に1歳児)、数字の上ではファミリー層の大規模な流入は感じられません。

一方、東部は従来から第1希望が多かった保育所を中心に、極めて高い入所倍率・申込数となっています。

入所倍率・申込数が最も高かったのは、西区新町2丁目にある西六保育園でした。
過去2年も極めて高い入所倍率だったのですが、今年は更に上昇し5.54倍になっています。
0-5歳児の全ての年齢で入所倍率が4倍を超える、異常な状態です。
昨年より0-1歳児の募集数が微減する一方、申込数はほぼ昨年通りとなっています。

西六保育園から西大橋駅を挟んで反対側にある、堀江敬愛保育園も多くの申込みが集中しています。
今年5月に開所した同保育園を第1希望とする申込数は107人に達し、入所倍率は2.43倍となりました。
特に1-3歳児の入所倍率は5倍超と著しく高くなっています。
フルタイム共働き&何らかの加算でなければ厳しそうです。

同保育園は5月開所に併せて年度途中募集を行ったのですが(詳細はこちら)、全定員分をまとめて募集しており、開所時入所倍率はここまで高くなかったと推測されます。
年度途中の開所時一斉募集と2年目の一斉募集、1年の違いが驚くべき違いとなっています。

西大橋駅の北東側にて、来年4月に(仮称)YPC保育園が新設される予定です。
ただ、現時点では一斉募集の対象とはなっていません。
募集が行われる場合は変更手続き等が必要となるので、西区のHPをご注目下さい。
同保育園は西六保育園・堀江敬愛保育園と並んで検討していた方が少なくなく、開所時期が決まって募集が始まれば多くの申込みが行われると推測されます。

薔薇が綺麗な靱公園の南にある、うつぼほんまち保育園も高い入所倍率となっています。
ただ、申込数は昨年の半分強に減少しています。
靱公園を挟んで北側にあるポプラ保育園・YMCAとさぼり保育園も同様に申込数が減少しています。
その理由は、今年7月に新設されたりんりん保育園にあるでしょう。
同保育園を第1希望とする申込数は48人となっており、上記3保育所の減少数に相当します。

西区北東部の既設3保育所は、ほんの少しですが昨年より入所しやすくなると推測されます。
それでも、まだまだ高い点数が必要とされる状況に変わりは無さそうです。
点数に自信のない方は、福島区玉川に新設されるあい保育園玉川もご検討下さい。

西区の南東部、道頓堀川の北にあるアポロ南堀江保育園とソフィア南堀江保育園は申込数がやや減少しています。
道頓堀川の上流部で開所したアスク南堀江保育園や堀江敬愛保育園へ申込みが分散したのでしょう。

【まとめ】
0歳児はほぼ昨年通りの一方、従来から厳しかった1-3歳児はより厳しい状況となりました。
増加する申込数に保育所整備が追いつかないと同時に、1-3歳児の定員そのものが少ないという構造的背景もあります。
西部は従来どおり、北東部・道頓堀川周辺はやや入所しやすくなったものの、引き続き高い点数が必要とされます。
また、西六保育園に第1希望が集中する傾向に変化はありません。

【参考:H26一斉入所の分析記事】
【H26保育所入所申込状況分析】(6)西区
【H26保育所一斉入所結果分析】(11)西区

【次回の予定】
リクエストにお応えして旭区を取り上げます。